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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」第278回

PFUがHHKBの最強ライバルを自ら発表!

超高級キーボードREALFORCEのPFU限定版を使い倒してみる

2018年06月19日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 6月5日、PFUが東プレとの協業、新製品の投入を発表した。PFUのHappy Hacking Keyboard(HHKB)ではなく、高級キーボード「REALFORCE」の最新モデル「R2」に、限定モデルの「PFU Limited Edition」が追加されたのだ。元から関係のある企業同士とはいえ、同業種が手を組んで世界に打って出ると言うのだから面白い。今回は発表会の内容と「REALFORCE R2 PFU Limited Edition」のレビューを紹介したい。

東プレのキーボードのPFU限定モデルの使い勝手やいかに!?

高級キーボードの2大巨頭がタッグを組んだ

 PFUと言えばドキュメントスキャナーが有名だが、高級キーボード「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」シリーズを20年以上販売しているメーカーでもある。毎日膨大な量の文字を書いている筆者もHHKBを愛用している(関連記事)。

 HHKBの上位モデルは静電容量無接点方式のキーを採用しているが、実はこれは東プレのOEM。東プレも「REALFORCE」というキーボードを17年前から販売しており、高級キーボードの2大巨頭なのだ。もちろん、筆者は何回も記事(関連記事)でお借りしたことがあり、ある程度は使ったことがある。そんなツートップが手を組んで「REALFORCE」で「PFU Limited Edition」を出すというのだから興味津々だ。

 発表会では、PFU執行役員常務の宮内康範氏と東プレ取締役の山本 豊氏の挨拶に続き、新製品が披露された。2017年に発売された「REALFORCE」の「R2」シリーズの限定モデル「PFU Limited Edition」だ。テンキーレスタイプで、日本語配列と英語配列それぞれでアイボリーとブラックの2色を用意している。この限定モデルは、PFU公式ECサイト「PFUダイレクト」のみで発売される。さらに、グローバルにスキャナーの販売網を持つPFUと東プレが協業することで、中国で「REALFORCE R2」シリーズも販売するという。

PFU執行役員常務の宮内康範氏と東プレ取締役の山本豊氏「REALFORCE R2 PFU Limited Edition」は4モデルで、価格は2万8500円(税抜)

 詳細はPFUビジネス推進統括部長の松本秀樹氏が説明してくれた。2018年9月8日より、PFUの中国販売会社であるPFU Shanghai Information Systemを起点として、東プレの「REALFORCE R2」の英語配列とゲーミングキーボードの「REALFORCE RGB」を取り扱う。日本ではテンキーレスモデルのみの扱いとなるが、中国ではフルサイズキーボードも展開するという。もちろん、HHKBに加えて、「REALFORCE R2 PFU Limited Edition」も販売する。中国の後は、北米でも展開し、2019年度には他地域にも広げる予定だ。

 「両社のラインナップは補完関係にある」と松本氏。テンキー付きのフルキーボードが4ドアセダン、テンキーレスモデルが2ドアクーペであり、HHKBは2シータースポーツと例えた。さらに、両社の強みは、東プレは技術と「REALFORCE」ブランド、PFUはスキャナビジネスで培ったグローバルの販売網と「HHKB」ブランドで、協業により高級キーボード市場を活性化させていきたいという。

 HHKBは2017年度で3万台を販売し、世界累計で45万台を突破している。以前は、エントリーモデルの方が売れていたのだが、ここ数年は圧倒的に上位モデルの方が売れており、高級キーボード志向が広まっているのがわかる。この流れに乗り、「REALFORCE」も含め、2020年には8万台の販売を狙っている。

PFUビジネス推進統括部長の松本秀樹氏が協業について説明1996年から20年以上にわたってさまざまな製品がお目見えしたHHKB
キーボード事業は1983年よりスタートしており、2001年から17年間、「REALFORCE」シリーズを販売している9月8日より、中国市場で独占販売を開始する
HHKBは世界累計で45万台を突破している中国を皮切りに、グローバルに展開する予定
2017年3万台を2020年には8万台を狙う

 「REALFORCE R2 PFU Limited Edition」の製品説明は、東プレの商品事業本部電子機器部 部長である持田智彦氏が行なった。「REALFORCE R2 PFU Limited Edition」は、「REALFORCE R2」のテンキーレスモデルの最高峰であるSAシリーズがベースになっている。

 限定モデルならではの特徴としては、右上のLEDパネルがカーボン基調の専用色を採用している。アクチュエーションポイントチェンジャー(APC)機能により、キーを入力できるストロークを調節することも可能。キー押下圧はHHKBと同じオール45gで、HHKB Professional Type-Sと同じ静音仕様を採用するなど、HHKBっぽくこだわっているのがうれしいところだ。

商品事業本部電子機器部部長の持田智彦氏限定モデルはカーボン調の専用LEDプレートを搭載
APC機能で、キーストロークを調整できる静音化も施されており、タイプ音が抑えられているのがうれしいところ

 発表会と同じ日の夕方から、同じ場所で「HHKBユーザーミートアップ vol.2 with東プレ」が開催された。第1回の様子は「Happy Hacking Keyboardイベント開催で開発秘話から裏話まで連発!」(関連記事)で紹介している。前回はビデオ出演だった東京大学名誉教授の和田英一氏も登壇し、スピーチをしてくれた。和田先生はHHKBをPFU研究所と共同開発した一人で、何十年経ってもHHKBは変わらないと感慨深げ。その後も、自作キーボードの話題などで盛り上がった。

同日夕方、同じ場所で「HHKBユーザーミートアップ vol.2 with東プレ」が開催されたHHKBの生みの親の一人、東京大学名誉教授の和田英一氏も登壇

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