完璧に計算できるだけでなく
きちんとした履歴も残せる
セットでは、半荘が終わるたびに4人のスコアをメモしていく。昔は、専用の紙が用意されており、電卓を店から借りて、ガシガシ計算していた。しかし、1日に20回も30回も打って、徹夜明けのもうろうとした頭では、何度やっても計算が合わず、負けている人が怒り出すということもよくある光景。そんなときこそ、スマホアプリでスマートに計算したい。
単なる計算ならどんなアプリでもできるが「麻雀得点集計」は仲間うちでのセットうちに特化しているのが便利。まずは、麻雀仲間やルールの設定を行なう。これは、麻雀中の操作を極力少なくするためだ。アプリを起動したら「設定」を開き、配給原点や原点、ウマなどを設定する。ほとんどは通常ルールだが、ウマだけはセットによって異なるので、忘れずに設定しておこう。20-40のように痺れたいなら「個別設定」をタップして入力する。
次に「参加者」タブを開き、「名簿編集」をタップ。右上の「新規追加」をタップして、参加者を登録していこう。電話番号やメールアドレスを入力し、まとめて管理することも可能だ。
麻雀得点集計
作者:R.E.O. Factory
価格:無料
※アイコン横の文字をクリックでダウンロードページにアクセスします。
参加者名簿を登録したら、次は参加者を選べばいい。半荘が終わったら、「得点集計」タブを開き、右上の「+」をタップ。4人の名前が表示されるので、それぞれの点数を入力する。配給原点は決まっているのだから、3人分を入力した時点で確定していい。残りは計算してくれる。とはいえ、申告ミスの可能性もあるので、4人全員の点数を入力する手もある。合計が間違っているときには、エラーになるのでその場で対処できる。
誰かが飛んだ場合、ある分だけ支払うルールであれば問題なし。マイナスもカウントする場合は、注意が必要だ。浮いている人たちだけを入力すると配給原点を超えてしまい、エラーになってしまうのだ。そういう時は、マイナスの人の分を先に入力すれば、3人入力が可能。もちろん、4人分を正確に入力してもOKだ。
半荘が終わったら、この3人分の点数入力だけを行なえばいい。1日が終わったら、計算結果を見て精算するだけ。「保存」をタップし、トータルスコアがアプリに記録される。この操作の後は、個別の成績は見られなくなるので注意すること。もし、すごい点数が出たなら、画面キャプチャーを取っておこう。
4人より多い人数で卓を囲むこともあるだろう。半荘が終わるたびに、2位の人が抜けるといったルールで、入れ代わり立ち代わり打つ場合でも、集計できる。最大で8人まで設定できるが、8人いるなら2卓立てればいいような気もする。
あらかじめ、名簿には登録しておき、参加者の画面で普通に選択すればいい。そして、点数を入力する画面で「面子選択」をタップしてメンバーを選べばいい。毎回変更しても、きちんとトータル集計してくれるので問題なし。
「成績」タブの右上にある「個人成績」をタップすると、ユーザーそれぞれの総合成績が表示される。その日の成績なら運否天賦だが、長い期間の統計は実力だ。ちょっと見たくない人もいるかと思うが、対局数から平均順位、勝率までばっちりわかる。さらに、そのデータをその人に登録されているメールアドレスに送信してあげることもできる。
以上が「和了の瞳」と「麻雀得点集計」の説明書となる。麻雀をしない人にとってはまったく使わないアプリだが、セットマージャンを楽しんでいるなら神アプリ間違いなし。次に打つ時には、使ってみてはいかがだろう。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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