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設置面積の大幅削減やバッテリーの長寿命化に資するリチウムイオンバッテリーも選択可能

シュナイダー、最大1500kVAのDC向け三相UPS「Galaxy VX」発売

2018年05月22日 06時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 シュナイダーエレクトリックは2018年5月18日、大規模データセンター向け大容量三相UPSの新製品「Galaxy VX」の国内販売開始を発表した。1機で最大1500kVAをカバーする最大容量帯の製品となる。またリチウムイオンバッテリーも選択可能としており、総合的なTCOにおいて最大50%の削減が見込めるとしている。

シュナイダーが国内販売を開始した大容量三相UPS「Galaxy VX」

 Galaxy VXは、電力供給のためのパワーキャビネットを段階的に増設できるモジュラー型設計により、1機で500~1500kVAをカバーする製品。500kVAを超える容量のUPS製品の国内提供は、同社では初めて。従来よりも大型のデータセンター、高密度データセンターに対するニーズが高まるなかで、UPSについても大容量帯製品への需要が高まっているという。

 Galaxy VXでは、新たに「ECOnversionモード」と呼ぶ運転モードを導入している。これは、従来から選択可能だったダブルコンバージョンモード(常時インバータ給電モード)とEcoモード(電源異常時のみ無瞬断でインバータ給電へ切り替えるモード)のそれぞれのメリットを兼ね備えた運転モード。これにより、安定性と効率性を両立させることができるという。

 またバックアップ用バッテリーとして、鉛蓄電池のほかにリチウムイオンバッテリーも選択可能とした。リチウムイオンバッテリーで構成する場合、鉛蓄電池比で機器の設置面積を最大60%縮小できるほか、バッテリーの寿命が約3倍、充放電回数も約10倍に伸びる。これにより、総合的なTCOで最大50%削減することが可能だとしている。

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