長崎は猫の街である。実は長崎へ行くことになってどんなとこか調べたら、もう猫の話がすごく出てくる。坂が多くて猫が似合いそうな街だなとは思っていたけど、ほんとにそうだったのだ。
長崎で猫といえば有名なのが中通り商店街。ちょっと調べたらすぐ出てきた。観光地化されたエリアとはちょっと離れた昔からの商店街で確かに猫がいそうである。
というわけで、よく晴れた長崎に到着したその足でぶらぶらと昼飯をどこで食うか悩みながら商店街を散歩してると……超怪しいモノを発見。
誰がどう見ても猫だ。
このお店の名物猫のようで、日なたの猫ハウスで気持ちよさそうに寝てた。
で、猫と出会いはじめると寝食忘れるので今のうちに昼飯でも食べておこうと少し先の角にある地元っぽい食堂に入ったら、そこ、猫好きで有名なところだったのだ。
店内には猫の写真とか取材を受けたときの色紙とか飾ってあって、長崎で猫散歩といえば定番のお店らしい。知らずに入ってびっくり。
名前は「かんざき食堂」。明日も猫の取材がくるんですよといっておりました。
そこでいろいろと近所の猫スポットとか教えて戴く。ちゃんと挨拶しておくと、カメラを持って這いつくばっててもうさん臭さがられません。これ大事。
冒頭写真は猫ごしに見たかんざき食堂。
たまたま食堂のはす向かいの電柱できれいなグレーの猫がごろごろと転がりながら気持ちよさそうに身体をこすりつけていていたのである。
で、あまりにいい位置にいるので、お店を背景にした猫カットを撮って冒頭で使おうと、構図を決め、カメラのセッティングをし、猫が落ち着いてこっちを向くのを待ったのである。猫を撮るときに大事なのは、せかさずおどかさずこちらの意図通りに動かそうなんて思わず、じっと待つこと。
狭い小さな商店街の片隅でカメラを持ってしゃがみこんでじーっとしてる姿はかなり不審者だけど、その前に猫がいればOKなのだ。OKなのだ。たぶん。OKだよね。
OKということにする。
このあと猫はかんざき食堂の前に歩いて行ってちょこん。このあたりのなじみの猫のようだ。
ちなみに、右上にいる猫は猫じゃなくて猫の置物です。お間違いなきよう。というか、いかにも猫がくつろいでそうな場所に置いてあるものだから私自身間違えそうになったわけで、その間違えそうな気分をおすそわけします。

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