3機種とも基本的なアプリ、設定のみで独自性は少ない
最後に各機種の独自機能や便利な小技などを紹介していくのだが、独自性のある機能は非常に少なく、基本的な設定、機能ばかり。だがこれくらいのほうがスマホ初心者、ライトユーザーにはちょうどよいかもしれない。
MONOはしゃべってコンシェルをはじめとしたドコモのプリインストールアプリが多数あるものの、あとは基本的な機能のみ。目に優しいブルーライトフィルター、スグ電機能、簡易留守電の伝言メモ、操作時のバイブレーション設定やLEDの点灯設定、バッテリーの節電機能あたりが便利だろう。
Qua phone QZは紙の手帳でおなじみのロルバーンとのコラボで、ホーム画面の壁紙もそのイメージになっている。初期設定はauベーシックホームだが、標準ホームに変更も可能だ。メニューが一部auナイズされているが、やはり設定自体は基本的なもので、項目名が違うだけでMONOとほぼ同じ。ただ京セラ端末らしい工夫もあり、「ステップアップ着信」や、歩数計アプリ「デイリーステップ」「エコモード」があるので、3機種のなかで若干独自性を感じられる。
Android One S3はグーグルのプラットフォームを採用しているだけに、シャープ独自のアプリや設定項目はなく、ソフトバンク系アプリもわずか。グーグル製のアプリ、基本的な設定のみだ。3機種でもっともシンプル。これがAndroid Oneならではということなのだろう。
最後にMONOが1勝も……引き分け
最後のスタミナ勝負はAndroid One S3と接戦ではあったが、MONOが確実にリードしたので、4戦目はMONOの勝利だろう。振り返ってみるとココが強いと言えたのは、料金を抑えるのならQua phone QZ、スクロールとメインカメラの画質ならAndroid One S3、カメラのスピードとスタミナならMONOといったところ。
とはいえ、いずれも僅差であり、決め手に欠ける。引き分けという結論になる。
ただ3機種とも最近では少なくなった5型モデルだけに片手操作はしやすく、低価格とは言え、サクサク使うには十分だ。スマホ初心者やあまり使用頻度が多くないライトユーザーなら十分。逆にハイスペック機ばかり使っている人にはやや物足りない部分はあるだろう。
Androidスマホの完成度が高まっているのか、同価格帯の端末では差は小さくなっているが、それはそれでスペック以外のデザインやフィーリングで選べば良くなっているという現れかもしれない。
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