MSIのハイエンドPC「Infinite X」&曲面液晶「Optix MPG27CQ」で最強ゲーミング環境を構築する
ゲーミングPCといえばCPUやグラフィックスなどのスペックの話ばかりになりがちだが、実際にゲームをプレイするときにはディスプレーなどの周辺機器もあわせた環境づくりが肝心だ。とくにディスプレーは一度購入するとなかなか買い替えることがないだけに、ゲーミングPC本体を買うのと同じくらい慎重に選びたい。
こういったゲーミング環境構築にもってこいといえるのが、MSIの製品だ。最新ゲームもしっかりと遊べるインテル第8世代Coreプロセッサー搭載のゲーミングPC「Infinite X」、そして曲面ディスプレーの「Optix MPG27CQ」の組み合わせは、多くのPCゲーマーが満足できるコンビといえるだろう。
性能を最大限まで引き出せるデザインを採用した「Infinite X」
まずはPC本体、「Infinite X」から見ていこう。今回試用したのは、CPUにCore i7-8700、グラフィックスにGeForce GTX 1060を搭載したミドルレンジモデル「Infinite X 8RC-067JP」だ。最新のゲームもフルHDで快適に遊べるだけの実力があり、さらに6コア12スレッドのCPUを搭載することで実況配信にも強いというのが特徴だ。メモリーは16GB、ストレージはシステム用にM.2の256GB SSD、データ用に1TBのHDD搭載。これに加えて無線LANも装備しているなど、ゲームはもちろん、趣味や仕事までオールマイティに使える構成となっている。
Infinite X 8RC-067JPの主なスペック | |
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CPU | Intel Core i7 8700(6C12T、3.2GHz〜4.6GHz) |
メモリー | 16GB DDR4-2400(8GB×2) |
グラフィックスカード | MSI GeForce GTX 1060 6GT OCV1(GeForce GTX 1060 6GB) |
ストレージ | 256GB M.2 NVMe SSD、1TB SATA HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 550W 80PLUS Bronze電源 |
OS | Windows 10 Home |
なお、出費を抑えたい場合はCPUがCore i5-8400へと変更された下位モデル、より高スペックなモデルが欲しいというのであれば、グラフィックスがGeForce GTX 1070 TiやGeForce GTX 1080 Tiへと強化された上位モデルを検討するのもいいだろう。
注目したいのが、このスペックを性能としてフルに発揮できるよう、本体構造がしっかり工夫されている点だ。本体中央から上がCPU、下部がグラフィックス、そしてその奥が電源というように、ケース内を大きく3つの領域に分割する「Silent Storm Cooling 3 PRO」を採用しているのも、その工夫のひとつ。熱源を分離することでケース内温度全体の上昇を抑え、それぞれに最適な冷却を可能としているわけだ。これにより、静音性と効率的な冷却を実現している。
もうひとつの工夫は、グラボの配置。すでに気づいている人もいるかと思うが、通常のタワー型PCであれば、グラボのクーラー部分が側面から見えることはない。「Infinite X」はPCIeスロットをライザーケーブルで延長して90度回転させ、グラボを垂直に装着できるようにしているのだ。冷たい外気を直接グラボに当てて冷やせるようになるため、GPUの温度上昇、そして騒音も抑えられるというメリットがある。
直接性能には影響しないものの、便利なのが上部のハンドル。公式ページでは持ち運びに便利ということが書かれているが、さすがに日本ではこのサイズのタワー型PCを頻繁に持ち運ぶ人は少ないだろう。では何が便利かといえば、PCをカスタマイズする場合だ。ファンの追加やクーラー交換、HDDの増設、ライトアップパーツの追加などでPCを動かすときに、しっかりとつかんで移動できるのは意外とありがたい。頻繁に動かさなくても、机の上から床への移動、もしくはこの逆に、床から机の上に持ち上げるときなど、手が滑って落としてしまうといったミスが未然に防げるのは重要なポイントといえる。
“魅せる”ライトアップ機能を搭載 Mystic Light対応で色やパターンもカスタマイズ可能
ゲーミングPCといればコレ、というくらい定番となっているのが、PCのライトアップ機能。性能には関係ないため、飾りのない無骨な四角い箱でいいという考えももっともだが、せっかく高性能なPCであれば、その外観も性能に見合うだけの煌びやかさにしたいもの。こういった、性能だけでなく見た目にもこだわりたいというユーザーに好評を博し、人気が高まっている。
「Infinite X」のライトアップでとくに目立つのが、フロントの左側のデザイン。基板の回路パターンのような模様が施された部分は裏から複数のLEDで照らされ、単色はもちろん、複数の色を同時に光らせるグラデーション表示も可能となっている。また、ケース内をライトアップするLEDも備えているため、とくにガラス製サイドパネルを装備した場合、その内部を美しく照らしてくれるのがうれしい。
ちなみにこのガラス製サイドパネルは吸気口がなく、ぱっと見では冷却面で不利になるように見えるが、実は本体から1cm弱ほど隙間をあけて装着するようになっている。十分な吸気口が確保できるため、冷却性能が低下してしまうといった心配は無用だ。なお、購入時にはスチール製サイドパネルが装着されており、ガラスパネルも同梱となるため、好みに応じて使い分けるといいだろう。
さて、このライトアップ機能をコントロールできるツールが、MSIのツール「Mystic Light」。LEDのオンオフから色の変更、どういったパターンで発光させるかというエフェクトまで設定が可能だ。自分好みの光らせ方にできるため、こだわってみるといいだろう。