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女性の労働を支援する「Empowered Woman JAPAN 2018」開催

「マルチステージの人生」に向けた女性の働き方改革とは

2018年04月23日 12時00分更新

文● 阿久津良和 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 産官学連携で構成するEmpowered Woman JAPAN 2018実行委員会は、2018年4月17日に都内で有識者によるイベント「Empowered Woman JAPAN 2018」を開催した。

 イベント開幕の挨拶に立った東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科教授 兼 日本テレワーク学会会長 松村茂氏は、「人生を再設計する『人生100年』時代に突入した。好きな場所で暮らし、自分らしく生きていけるテレワーク社会の実現を目指したい」と委員会の見解を述べた。

Empowered Woman JAPAN 2018実行委員長 兼 東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科教授 兼 日本テレワーク学会会長 松村茂氏

毎日を楽しむ人生:80代プログラマーの若宮正子氏

 最初の講演では、80代のプログラマーとして一躍有名になった若宮正子氏に、MASHING UPオーガナイザーの中村寛子氏がファシリテーターとして、これまでの活動やプログラミングへのチャレンジについて話をきいた。

 若宮氏は、勤務していた銀行を退職する際にPCを購入したという。当時は電話回線とモデムを使ったパソコン通信が主流なコミュニケーションツールだったが、若宮氏はNifty-ServeのFMELLOWの旧会員が1999年11月に設立した「メロウ倶楽部」に参加した。日本全国、海外の在住者を含む300人超の会員を抱えるメロウ倶楽部について、若宮氏は、「すべてをオンラインで開催している。例えば総会についても議題に対する質問をメッセージで投稿し、担当役員が回答。このやり取りで現実の質疑応答を代替した。シニア層は孤独が一番辛い。独居老人になることを回避するのは難しいが、ネットなら在宅のままコミュニケーションを図れる」と話す。

 オンラインでたくさんの友人を得た若宮氏が、プログラミングにチャレンジしたのは81歳の時。当時はスマートフォンが普及し始めた頃だったが、「シニア層にはスワイプなどの操作が使いにくく、魅力的なアプリもなかった」(若宮氏)という。一念発起した若宮氏はSkypeによる遠隔授業でプログラミングを学び、周りのサポートを得ながら2017年に「hinadan」をリリースした。WWDC 2017への招待や国連でのスピーチはあまりにも有名なため本稿では割愛するが、「神奈川県に住む私は、宮崎県の方に(コーディングを)教えてもらった。テレワークではなくテレスタディだ」(若宮氏)。

 最後に、今注目しているテクノロジーについて問われた若宮氏は「IoT」を挙げた。「特に介護業界はコストダウンばかり注目を集めるが、人材不足など問題が多い。課題をテクノロジーで改善したい」(若宮氏)と語った。

ITエバンジェリスト 若宮正子氏

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