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前田知洋の“マジックとスペックのある人生” 第66回

新しいMacに新しいWindowsを導入してみた

2018年04月25日 17時00分更新

文● 前田知洋

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どうしてもあのゲームがやってみたい

 筆者のオフィスのスタッフは、僕を含めて2人だけ…。にもかかわらず、なぜか常にMac4台が稼働中です。そのわけは、どうしても遊んでみたいPCゲームがあったこと。

 そのゲームは「They Are Billions」。配信元のSteamによると、ゲームの概要は「コロニーを建設・管理し、ゾンビだらけの世界を生き延びるストラジー」。ゲームの終盤は何億のゾンビがコロニーを襲ってくる、ドキドキのエンディングが待ち構えています。

 じつは筆者はPCゲームは超初心者。CPU(プロセッサー)とGPU(グラフィックス)のパワーが必要なのはある程度の予想がつきますが、必要スペックのところに「Radeon 7950またはNVIDIA GTX 670を推奨」とか説明されても、いまひとつピンと来ません。

 あまりの欲望に負け、ゲーム専用PCを買うことも検討しました。しかし、悩みに悩んで8GBのビデオメモリを積んだ新しいiMacを新規購入してWindows 10をインストールすることに。そうすれば、もしゲームに飽きたとしてもビデオ編集などのバックアップ機として仕事で活用できそう。物欲のためなら、いろんなことに頭がまわります(笑)。

初Boot Campで初Windows 10

 それまでの経緯を説明すると、まず「Windows 10パッケージ版購入」→「手持ちのiMac(Late 2014)に仮インストール」→「Windowsとゲームのテスト」を終えて、新しいiMacの購入に踏み切りました。

 旧iMac(Late 2014)はRadeon R9 M290Xを搭載していて、ビデオメモリが2GBしかありません。それでも筆者が遊びたいゲームもそれなりに起動して感激です。ただし、ゲーム中は放熱ファンが全開。「やっぱり、新しいiMacにしたほうが余裕をもって遊べそう…」と購入を決定しました。

高いゲーム機で終わらなければ良いのですが…(汗)Apple iMac(MNED2J/A [3800])

 MacOSに含まれる、WindowsをインストールするためのBoot Campを使うのも、テスト運用をへて2回目なのでスムーズに。旧iMacではWindowsをインストールするには別途USBメモリが必要でしたが、新しいiMacは必要なデータを内蔵ドライブに保存するためUSBメモリは必要ありません。ラクチンのうえ早めに終了です。

 Windows 10は、オンラインコード版などいろいろあって悩みましたが、安心料だと思ってパッケージ版をヨドバシで購入。この選択が、あとの意外なトラブルに役立つこととなります…。

MacにWindowsを導入するときの注意点

 MacOSのBoot Campを使うとWindowsのインストールは問題なく出来ると思いますが、筆者がつまずいた部分をいくつか紹介します。

iMac5KでのWindowsの解像度の倍率は?

 Windowsをセットアップ中「ようこそ Boot Camp インストーラーへ」のダイアログボックスのサイズが小さくて「次へ」のボタンが押せないことがありました。スクリーンの倍率を「100%」にするとダイアログ全体が見えるのですが、iMac5Kの場合は解像度が高すぎて「デスクトップの文字が極小になる」という弊害があります。

 そこで、セットアップが終わったら「設定/ディスプレイ」で「解像度」はiMac 5Kのモニタ解像度「5120 x 2880」、「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」を「450%」に設定して使っています。視力があまり良くない筆者は、それでも、まだデスクトップの文字が小さめですが…。

Mac間のWindowsライセンスの移行にサポートが必要

 上でも触れたように、ひとつのWindows 10を旧iMac→新iMacに移動させたため、ライセンスの移行が必要です。これはWindows 10の新機能として「ライセンスの移動」が導入されたので、マイクロソフトアカウントからの紐付けで移行できると安心していました。しかし、Windows 10からはiMacが「不明なハードウェア」と認識されるようで、どうにもならず、最終的にマイクロソフトのオペレーターに対処してもらいました。

 電話口でプロダクトキーを確認後に「新規でパッケージ版を買って…」と伝えると、すぐにリモートで移行は終了。僕はただ画面を眺めながら座っているだけ…。電話サポートは機械対応で人間のオペレーターにつながるまでが時間がかかりますが、ライセンスの移行作業は2~3分でした。もちろん、Windows 10を新規インストールするならこうした心配はいりません。

ライセンスの移行も済みWindows 10のインストール終了。ハートの7はカメラカバー

オマケの注意点
USB接続のキーボードとマウスがあると便利

 筆者は長年のオタクなゆえ、倉庫に古いマウスやらキーボードがあるので問題はありませんでしたが、MacにWindowsをインストールするときはドライバーが不要な有線のキーボードとマウスがあると便利かも…。

パッケージ版のUSBメモリは…

 Windows 10のパッケージ版に付属しているUSBメモリは、MacにWindows 10をインストールする場合には使用しません。

 筆者は消去して普段に使おうと思ったのですが…、キャップが固くて外れません。よく見ると、キャップのように見えるところはデザインで、その反対が差し込み口になっています。う~ん…、たしかにスタイリッシュな形なのですが、デザインとしては失敗な気が…。これはマジシャンが簡単に騙されたことへの言い訳ではありませんが…(笑)。

付属のUSBメモリ。誰が見ても青い部分がキャップにみえるはずですが…

ジャーン!反対側が差し込み端子(笑)

編集部にて、表記の一部を修正しました(2018年6月4日)

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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