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Acronis True Image 2018を使う

こんなに進化!? 今どきのバックアップソフトを使ったら多機能すぎて驚いた

2018年05月08日 17時00分更新

文● 清水学 編集●ASCII

提供: アクロニス ジャパン

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忘れたときにピンチが到来

 パソコンのバックアップ取っていますか? 

 日々のコミュニケーションから、写真や動画、あるいは仕事用に作成した様々な資料まで、いまやあらゆるものがデータでやりとりされている。その重要性は言うまでもないし、その量も驚くほどの勢いで増えている。

 しかしこれらを安全に保存することについて、多くの人は無頓着になりがちだ。自分のパソコンに限ってはきっと故障や紛失しないと過信するのは禁物だ。

 一方で昨年夏に猛威を振るった「WannaCry」などランサムウェア(身代金要求型のマルウェア)の記憶も新しい。その被害額は2017年には50億ドル。2019年には110億に達するという調査もある。加えて、これまで40秒に1社の頻度で発生していた攻撃が今後2年間で14秒に1社になるという試算もある(いずでもCSO社調査)。個人への攻撃はそれを遙かに上回る頻度になるだろう。ランサムウェアはファイルを暗号化してアクセスできないようにしてしまい、ウイルス対策ソフトでは検知できないこともあるそうだ。

 とはいえバックアップは面倒に感じることも多いのも事実。一方で、スマートフォンのOSには、重要なファイルを自動でクラウドに上げる機能がある。撮影した写真やインストールしたアプリの情報などが記録されていて、機種変更した際にも簡単に前の機種と同じ環境が復元できたりする。

「ACRONIS True Image 2018」

 パソコンでもこれと同じことができたら便利だ。そう考える人にお勧めしたいのが、クラウドとの連携が可能なバックアップソフトの導入だ。いざというとき慌てずに済む「転ばぬ先の杖」となる製品。それがこの記事で紹介する「Acronis True Image 2018」だ。バックアップソフトとしては長い歴史を持つ製品でもある。

クラウドバックアップ+データ保護のための様々な機能

 Acronis True Image 2018は、統合型バックアップソリューションなどと呼ばれる製品。非常に多機能ですべてを使い切るのは難しいほどだが、大きく分けて以下の4つの機能を持っている。

  1. パソコン全体をクラウドや外付けHDDにバックアップ
  2. ファイル単位でのバックアップ
  3. PCだけでなくスマホなどのデータを一元管理
  4. サイバーセキュリティへの脅威に備える

 核となるのはデータのバックアップ機能。OSを含めた複数のファイルやフォルダを「イメージファイル」に圧縮してまとめ、環境そのものを丸ごとバックアップできる機能だ。一方クローニングやファイル単位でのバックアップなども可能だ。

 さらにAcronis True Image 2018には「統合的なデータ保護機能」の側面がある。つまり、HDDやクラウド上に現在の環境をそのまま保存しておき、必要に応じて完全復旧したり、複数デバイスに分散したファイルを遠隔状態で一元管理できることに加え、ランサムウェアなどのマルウェアを検知し、ファイルの改変などがあった際に警告し、元に戻す機能(Active Protection 2.0)、あるいはパソコンを廃棄する前にHDDの内容を消去する機能(Drive Cleanser)まで持つわけだ。

 かつてのバックアップというと、外付けHDDや光ディスクなどに保存するのが当たり前だったが、現在ではクラウドを活用するのが主流となりつつある。

エディション別の機能

 Acronis True Image 2018にはローカルへの保存のみを想定した「STANDARD」版のほかに、標準250GB(最大500GB)のクラウドストレージの利用権が付属する「ADVANCED」版、標準1TB(最大5TB)のクラウドストレージやファイルの非改ざん性証明機能も利用できる「PREMIUM」版を加えた3種類が用意されている。

 クラウドであれば、スマホなどと同様にネットワーク接続できる状況であれば常に最新の状態でバックアップが取れる。また盗難や災害などで自宅のハードウェアが使えなくなっても、データを復旧できる。

 また、異なるパソコンやスマホ・タブレットなどで同じデータを共有したり、後で紹介するようにモバイルノートの限られたSSDの中には入りきらないファイルを一部クラウドに逃がしてアーカイブする……といったことも可能になる。

 データの転送速度などで、依然としてHDDやNASを使ったバックアップが有効な面もあるが、クラウドを使った自動バックアップを利用することで、バックアップの手間や面倒さを大きく軽減することができる。積極的に活用したい機能と言えるだろう。

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