NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、SMSを拡張した国際標準規格「RCS」をベースにしているメッセージサービス「+メッセージ」を5月9日に開始することを発表した。
3キャリアとも今夏モデル以降のAndroidスマホで専用アプリをプリインストールするが、これまでのAndroidスマホについはSMSアプリのバージョンアップ(au/ソフトバンクの場合)、またiOSスマホについてもApp Storeからのダウンロードで対応できる。3社ともアプリ自体は共通で同じ名称、同じUIで利用可能。
携帯電話/スマートフォン向けの基本サービスには、電話番号をアドレスとしてメッセージをやり取りできるSMSが存在し、2011年からは国内でも3キャリア間で相互に送受信できる。一方でSMSは原則テキストのみで全角70文字までと機能は非常に限定的だった。
これに対し、+メッセージでは電話番号をアドレス代わりに使えるというメリットはそのままに、文字数は最大全角2730文字、写真や動画の添付、スタンプ、グループメッセージ、音声メッセージ、地図情報などにも対応している。また料金面でも、SMSはデータ定額とは別の1通あたりの料金が必要なのが一般的だったが、+メッセージではデータ通信を用いるため、この点でもLINEなどに代表されるメッセンジャーサービスに近いものとなっている。
またビジネス面でのメリットがあるのも+メッセージの特長。単純な広告の配信のみならず、ユーザーへのサポート、各種サービスの申込手続きなどにもプラットフォームとして対応できる。
なお、MVNOや海外キャリアとの送受信については、今後対応できるように前向きに検討しているとのことだった。