新ゲーミングブランド「Gシリーズ」も発足
Dellの本気、Core i9-8950HKを5GHz OC駆動させるAlienware 17を発表
2018年04月05日 06時00分更新
液晶一体型PCにはCoffee Lake-Sの省電力モデル
会場には液晶一体型PCも多数展示。特に目を引いたのがこちらのInspiron 24 5000 AIOだ。23.8インチフルHDのタッチ対応液晶ディスプレーを採用し、デスクトップ向けの第8世代Core(開発コードネーム:Coffee Lake-S)を搭載できるモデル。オプションでGeForce GTX 1050や1TB HDD、256GB SSD(NVMe)、32GBのDDR4メモリーを選べる。
ちなみに展示機には発表されたばかりのCore i5-8500Tが載っていた。Coffee Lake-Sの省電力モデル(いわゆるT型番)は、液晶一体型PCにはバランスが良いのだろう。WEBカメラは押すと引っ込むPOPタイプなので、万が一の盗撮対策にもなるのはうれしいところ。
こちらは27インチのタッチ液晶ディスプレー(最大4K)を採用した、Inspiron 27 7000 AIO。展示機ではやはり昨日発表されたばかりのCore i7-8700Tを内蔵しており、Windows Mixed Realityヘッドセットを使った、VRデモが行なわれていた。ちなみにGPUはオプションでGeForce GTX 1050が選べる。
新たにCeleron G4900を搭載したVostroのデスクトップと新液晶ディスプレーのS2319H。S2319Hは日本でも同日リリースされたので詳しくは割愛するが、フレームレストとうたうだけあってマルチディスプレー時でも液晶間のベゼル隙間は気にならない感じ。
チーターも満足(!?)の新ゲーミングブランド「Gシリーズ」
新ゲーミングブランド「Gシリーズ」(またはDell G)は、今までAlienwareのピーキーなノリがとっつきづらかった層へ向けての、新アプローチだ。デザインはおとなしめで、女性ユーザーへも配慮しているという。しかし、最上位のG7 15においては、Core i9-8950HKも搭載できるポテンシャルを持ち、どこか野性味を隠しきれておらず、獣の皮を被った紳士というイメージがぴったりだと思った。
実際、中国Dellのコンシューマー&スモールビジネスマーケティングの副社長、Sally Xiao氏によれば、PUBGをプラグインなどを入れて遊んでいる熱狂的なゲーマー(まあ、いわゆるチーターだが……)でも、満足のいく設計が施されているという。チートエフェクトも度が過ぎれば、処理負荷増大となるのでCPUやGPUの性能はもちろん必要になるというわけだ。是非は置いておいて、なんともまああけっぴろげなマーケティングだなと恐れ入った次第である。
もっとも、単純な性能面だけではなく、MaxxAudio Proの正確な音響で敵の足音をきっちり捉えたり、キーボードは1.4mm押下でしっかりとした打鍵感を持ち、オプションでG-SYNCに対応するなど、PUBGに限らず多くのFPSゲームをプレイしやすくするための技術が盛り込まれている。
G3 17は17.3インチの液晶ディスプレーを備え、CPUはCoffee Lake-HでGPUはGeForce GTX 1060 with Max-Q Designを搭載できる。デュアルファン冷却だが、MaxxAudio Proを搭載し、FPSゲームプレイ時の足音などにも気を配れる音設計だという。厚さは25mm。
15.6インチ液晶ディスプレーを備えるG3 15。厚さ22.7mmとG3 17よりもコンパクトな設計で、こちらのほうがライトゲーマーには浸透するかもしれない。CPUはCoffee Lake-H、GPUはGeForce GTX 1060 with Max-Q Designまでが搭載できる。MaxxAudio Pro対応も17.3型と同様。
15.6インチ液晶ディスプレーを採用するG5 15。G3と比べてゲーミングっぽいデザインが強まった佇まいだ。CPUはCoffee Lake-H、GPUはGeForce GTX 1060 with Max-Q Designまで、MaxxAudio Pro対応とスペックは似ているが、G3ではフルHDまでだった解像度がG5ではUHDまで選べる。厚さは25mm。
こちらは最上位のG7 15。スペックはCPUがCoffee Lake-H、GPUはGeForce GTX 1060 with Max-Q Designまで、MaxxAudio Pro対応というところは下位モデルと同じ。しかし、15.6インチのUHDパネルやCoffee Lake-Hの中でも実装が難しい高クロックなCore i9-8950HKを選べる点が最上位たる所以だ。
<2018年4月16日追記>
今回の中国Dellの発表会の報道において、Dellに対する非難が一部あった。その件に関して、2018年4月12日、日本のデル株式会社が声明を発表したので追記する。
一部で報道されている中国での弊社製品発表会での不適切発言についての弊社見解についてお伝えします。
— デル株式会社 (@DellConsumer_JP) 2018年4月12日
弊社では不適切なゲーム改造を一切支持しておりません。このたびはゲームにかかわる皆様に多大な誤解をお招きしたことを深くお詫び申し上げます。 pic.twitter.com/yjpGBOfwhL