IoT大流行時代の昨今では、少しでもネットに関係あればIoT製品として登場したり、IoTという大義なき時代の商品が名前を変えて最新のIoT商品としてリバイバル登場してくることも多い。
いろんな意見はあるが、いずれにせよ世の中を便利にしてくれて、生活を楽しくしてくれる商品ならいつでもウエルカムだ。
本当に便利で役に立つかどうかは別にして、IoT商品の中で最も多いのは比較的安価なスマホと連携する遺失物防止無線タグだろう。
そして、その次くらいに増加しつつあるのが、遠隔から家電を管理・運用できるらしいコンセント直差しの通称「スマートプラグ」と呼ばれる商品だ。
屋内外から自宅に設置したWi-Fiルーターを経由してスマートプラグをオン/オフし、その先に接続された家電品などの遠隔操作をするというものだ。
しかし、実際のところ安全面から考えても、電源プラグを入れたり抜いたりするだけで駆動する家電品はそれほど多くはない。物理的なハードウェア オン/オフスイッチが付けられた電気スタンドや電気ポットなど、ごく一部の家電製品に限られるのが現実だ。
その手の流行系IoTスマートプラグの機能はそのままに、スマートプラグの先に接続された電気製品(家電品やサーバーなどのICT機器)の電力使用量(消費電力)を時系列にクラウドサーバー側で長期間にわたって記録・保存し、そのデータをさまざまに運用する仕組みを提供してくれるサービスがある。
1台では面白くないので……2台のスマソケを衝動買い。法人市場やVARが基本ビジネスなので、パッケージは素っ気ない
今回、筆者がまとめて2台を衝動買いしたプラネックスコミュニケーションズの「スマソケ」(正式名はスマートソケット、MZK-EX300NM)がそのクライアント側を担う商品だ。
家電の電源の遠隔操作ができつつ
電気使用量も見られる「スマソケ」
スマソケは、家庭や会社などの壁面コンセントに差して使用する。近接するWi-Fiルーターと交信し、自身の正面に取り付けられたコンセントから電力供給する電気製品の電力使用量を逐次クラウドサーバーである「プラネックスクラウドサービス」に送信する仕組みだ。
サービス利用料は540円だが、購入して1年間の利用料は本体価格(1万4580円)に含まれているため、そのまま利用できる。
Wi-Fiルーターとの接続はWPSボタンで簡単に接続でき、基本的にはWi-Fi子機の接続と同じ仕組みを使用する。
ユーザー登録完了のメールが届けばスマソケを使用できる
スマソケは前述したように、クラウドサーバーによる付加価値情報を受ける形式の有料サービスビジネスだ。そのため、ハードウェアであるスマソケを購入したユーザーはまずスマソケユーザー登録が必要だ。
ユーザー登録後にメールで発行されるスマソケ管理画面のURLとアカウント情報を入手後、スマソケハードウェアの登録をする手順となる。
物理的なスマソケの登録(アカウントとの紐づけ)に必要なものは、モデル名(今回はMZK-EX300NM)と本体裏側に記載のシリアル番号、MACアドレスだ。
そして、自分自身が認識するための設置場所名や目的名などの任意のデバイス名を入力して登録する。
登録したスマソケは、パソコンやスマホ、タブレットでアクセスするスマソケ管理画面の「スマソケ」で一覧できる。
画面上からパワーオンを行なえば、現在スマソケに接続されている電気製品の電力消費状態がモニターできる。
一覧表示されているスマソケの各デバイス名をクリックすれば、各スマソケがどういう設定で現在運用されているかが一目で分かる。
早速、デバイス名「リビングルームのスマソケ」に接続したフロアスタンドの電源をスマソケ管理画面のウェブからオン/オフしてみると、1~2秒ほどのタイムラグの後、リビングルームに置いたフロアスタンドが点灯/消灯する。
留守宅の出窓などに設置した電灯を旅行先などの遠隔地からスマホでオン/オフすることもできるので、あたかも在宅しているかのように振舞える。セキュリティーの観点ではかなりのプラスかもしれない。

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