「Amazon Echo」「Google Home」をkintoneアプリと連携する開発方法
“声”で操作できる業務アプリを作ろう、kintoneとスマートスピーカーを連携
2018年04月04日 08時00分更新
家電やWebサービスと接続して音声操作ができるスマートスピーカー。PCやスマホを開いてWebサービスにアクセスする手間なく、スピーカーに話しかけるだけで目的の操作が完了する新しいユーザーインタフェースは、一度使うと便利で手放せなくなりますよね。
そんなスマートスピーカーをkintoneと連携させると、自分で開発した業務アプリも音声操作できるようになります。今回は、「Amazon Echo」を使ってkintoneの予定管理ができるようにするカスタマイズ開発と、「Google Home」を使ってkintone上のタスクを管理するカスタマイズ開発を紹介します。
Amazon Echoからkintoneの予定登録アプリを操作
Amazon Echoは、アマゾンが開発した音声認識技術「Amazon Alexa」を搭載したデバイスの1つです。Amazon Alexaには、様々な操作を音声で実行する「Alexaスキル」が用意されています。Alexaスキルは、「Amazon開発者コンソール」で連携先のサービスの指定、音声対話モデルの設定といったカスタマイズが可能です。
サイボウズのデベロッパー向けコミュニティサイト「cybozu developer network」の下記記事では、kintoneの「予定登録アプリ」と連携し、AWS Lambda関数を用いてkintoneのレコード取得、登録を行うAlexaスキルの開発方法を解説しています。
完成イメージは、次のようになります。
Lambda関数の実行ファイル作成にNode.jsを使ったコーディングが必要ですが、記事中ではサンプルコードと、サンプルコードを自身の環境向けに変更する方法を丁寧に解説していますのできっと難しくありません。記事を参考に、ぜひ、Alexaスキルの開発に挑戦してみてください。
Google Homeからkintoneの「ToDoアプリ」のタスクを確認
また、cybozu developer networkの下記記事では、Googleのスマートスピーカー「Google Home」とkintoneの「ToDoアプリ」を連携して、タスク登録と今日締め切りのタスクを音声で確認するカスタマイズ開発の方法を紹介しています。
Google Homeは、「Googleアシスタント対応アプリ」を音声操作するデバイスです。記事では、「Actions on google」というプラットフォームを使って、kintoneと連携するための独自仕様を実装したGoogleアシスタント対応アプリを作成しています。細かい会話ロジックの設定には「Dialogflow」を使います。また、Dialogflow内でのスクリプト置き場&実行環境としてクラウドデータベースサービス「Firebase」を利用します。
完成イメージは、次の通りです。タスク追加とタスク取得のところで、kintoneへHTTP Requestしています。
こちらの開発でも、Node.jsを使ったコーディングが出てきました。記事中では、Node.jsの実装ポイントも解説しており、とても勉強になります。Google Homeのカスタマイズは設定項目が多く最初は扱いづらいかもしれませんが、その分工夫の幅が大きいのが魅力。kintoneと組み合わせることで、様々な業務にスマートスピーカーの便利さを取り入れることができます。