「VAIO、法人向く。」の現在を探る 第24回
大は小を兼ねる、それとも小よく大を制す? VAIO Proのモデル選択
11インチの新VAIO Pro PFは、なぜ企業ニーズへの理解がにじみ出た機種と言えるか
2018年03月27日 09時00分更新
200gの差は小さな差と片付けられない
それでも若干の仕様の違いはある。VAIO Pro PFは11.6インチモデルということで、モバイルでの利用を重視している。そこで天板にカーボンを採用し、軽量化と堅牢性の両方を兼ね備えたボディーに仕上げた。重量は約840~870gとVAIO Pro PGの約1060~1070gに比べ200g以上軽い。フットプリントはふた回り違うと言っていいが、搭載されている端子類も同じだ。一方バッテリー駆動時間は、VAIO Pro PFが約14~16時間なのに対し、VAIO Pro PGは約11~12.5時間と、公称値で3時間ほど長く使える機種になっている(画面サイズの違いが消費電力に影響するのだろう)。
最近ではモバイルワークを重視する会社も増えている。ふだんから常にカバンに入れて持ち歩き、いつでもどこでも利用したい人にとって携帯性のためにそれ以外の要素を割り切る必要がないという点はメリットだ。特に重量の軽さ、サイズの小ささは、持ち運びの負担を極力軽減するために重要なことだ。
ちなみに重量200gの違いはそれほど大きな差ではないと感じる人がいるかもしれないがスマホ1台ぶん違うと考えたら、結構な差に思えてくるはず。VAIOのACアダプターは小さく、スマホ充電用のUSB端子なども備えているが、これを一緒に持ち運ぶのであれば、PC本体のサイズや重量もなるべく抑えたいところだ。さらにバッテリー駆動時間が13インチモデルよりも長いため、11インチモデルは簡単な仕事を自宅に持ち帰る際や、1日程度の出張であれば電源アダプターを持ち運ばずに済むこともある。1~2時間長く使えるというのは意外に有効に感じるシーンがある。
カバンのサイズもワンサイズ小さくできる点は、外出が多い場合には助かる。これを嬉しく感じる女性もいるに違いない。筆者の場合、外出=取材というケースがほとんどのため、カメラも一緒に持ち歩かなければならない。カバン自体はVAIO Pro PGでも入るサイズであっても、それ以外の持ち物を入れるため体積を抑えられるPFのほうがありがたいはずだ。
企業導入では、ブラックが大半を占めるかもしれないが、VAIO Pro PFではホワイトと新色のブラウンも選択できる。筆者としてはビジネスであっても、こうした色を積極的に選んでいくのに賛成だし、企業導入をする際にも、従業員に選択の余地を残す=利用する人の好みを反映できるようすれば、単純な道具ではなく所有する歓びも加わり、作業のモチベーションという面でもプラスの効果があるのではないか。
一方、VAIO Pro PGはPFに比べればモバイル性能は劣るが、LTEモジュールも搭載できるので、モバイルとして利用するには十分な仕様だ。サイズが大きいぶん、キーピッチは約19mmとフルピッチなため、PFに比べるとキー入力はしやすいかもしれない。オフィスでの利用がメインで、ミーティング時に持ち歩くぶんにはVAIO Pro PGを選択するというのもありだろう。
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