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アスキースマホ総研・白書 第78回

Xperiaシリーズ名機の歴史 X1から最新機種XZ2まで XZとは何が違う? (1/2)

2018年03月21日 17時00分更新

文● ASCII編集部

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 国内メーカー製の代表的なAndroidスマホと言えば、ソニーモバイルのXperiaシリーズ。今年2月に最新の「Xperia XZ2」シリーズが発表された。国内では5月末からの販売が予想される最新機種の特徴と現行機種、過去の代表端末をまとめてチェックしていこう。

Xperia XZ2シリーズの注目ポイントは?

 2018年2月にスペイン・バルセロナで開催のMWC 2017で発表された「Xperia XZ2」「Xperia XZ2 Compact」。ここ最近のZシリーズ以降採用されていた直線基調のデザインを一新し、指紋認証センサーを側面から背面に移動するなど大幅な仕様変更が加えられた。液晶は最新スマホのトレンドに合わせ、アスペクト比18:9と長辺が長いフルHD超えの解像度を実現。

 SoCはオクタコアのSnapdragon 845で、ノーマル版のXZ2は充電パッドの上に置くだけで充電できる、ワイヤレス充電のQiにも対応する。

 既存モデルもBluetooth経由でハイレゾ再生に対応する「LDAC」に対応していたが、XZ2からはコネクターが下部のUSB Type-Cのみとなり、これまでは上面に用意されていたイヤフォンジャックを廃止。このあたりはライバルとなるiPhoneシリーズを強く意識した仕様だと感じられる。

 カメラも4K HDRでの動画撮影に加えて、スーパースローモーションもフルHD解像度で撮影可能に。インカメラで被写体を3Dデータ化する「3Dクリエーター」をサポートした。映像や音楽に合わせて本体が振動する「ダイナミックバイブレーションシステム」など、ソニーらしさを感じる新機能も搭載されている。

【チェックポイント1】
本体デザインを一新、丸みを帯びた形状に

 これまでの「Xperia Zシリーズ」から踏襲してきた直線基調のデザインを一新。意匠は一部引き継ぎつつも丸みを帯びたデザインを採用した。ディスプレーはアスペクト比18:9と縦長になり、通常版の「Xperia XZ2」とコンパクト版の「Xperia XZ2 Compact」ともフルHD超え(1080×2160ドット)の解像度を実現している。

【チェックポイント2】
指紋センサーを背面に配置! カメラはシングル

 「Xperia XZ」では側面に配置されていた指紋センサーは多くの海外製Androidスマホと同様に、本体背面側に搭載された。カメラのスペックは「Xperia XZ1」の1920万画素から変化はないものの、4K HDR動画撮影やフルHD解像度のスーパースロー撮影に対応。

【チェックポイント3】
イヤフォン端子を廃止し、USB Type-Cに一本化

 コネクターは下部のUSB Type-Cのみでイヤフォン端子は廃止された。ただし、製品にType-Cとイヤフォン端子の変換コネクターが同梱されるため、これまで利用していた有線式イヤフォンも利用できる。通常版の「Xperia XZ2」はワイヤレス充電のQiに対応するのもうれしい進化点だ。

【チェックポイント4】
ゲームや動画の音楽に合わせて本体が振動

 音楽や動画の鑑賞中や、ゲームプレイ中の音楽に合わせて本体が振動する機能「ダイナミックバイブレーションシステム」を搭載。音量ボタンを押すと従来のボリュームスライダーとのほかバイブレーションのスライダーも表示され、それぞれ個別に調整できる。

例年どおりならXZ2の国内発売は5月末頃か!?

 実際に国内でリリースされるのは例年どおりに、3キャリアの夏モデルとしての発表で、5~6月の発売なのだろうか? コンパクトモデルはドコモのみ? そのあたりは実際の発表まで期待して待ちたい。

国内を代表するAndroidスマホ
Xperiaの歴史を注目モデルで確認

 Xperiaシリーズのヘビーユーザーは、どのタイミングからXperiaユーザーの仲間入りを果たしただろうか。海外市場では2008年から、国内には2010年から投入された歴代のXperiaの中で、特に印象が深い16機種をピックアップした。

【2008年】製造はHTC、QWERTYキー搭載の初代
Xperia X1

Xperia X1

 世界初のXperiaとして発売された、3型WVGA(800×480ドット)液晶を搭載するWindows Mobile端末。ソニー・エリクソンロゴがあるものの、製造はHTCだった。本体の厚みは16.7mmとそこそこながら、幅53mm、縦110mmとコンパクト。SoCはクアルコムのMSM7200A。カメラは320万画素。同年、アップルの「iPhone 3G」が発売され、対抗馬のOSとしてAndroidが登場。同年にHTC製のAndroidスマホ「T-Mobile G1」も登場している。

【2010年】国内初投入のXperiaはソニー・エリクソン製
Xperia SO-01B

Xperia SO-01B

 グローバルでは「Xperia X10」として販売された端末をドコモが「Xperia SO-01B」の名称で発売。4型WVGA液晶を搭載し、SoCはSnapdragon S1(QSD8250)、カメラは一気に8.1メガにスペックアップした。OSはAndroid 1.6で2011年にAndroid 2.1にバージョンアップし、液晶のマルチタッチに対応した。

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