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二丁目の税理士・高橋創先生が教えます:

確定申告 税金安くする「節税方法」の基本

2018年03月06日 10時00分更新

文● 高橋 創

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1.今回の確定申告で使えるかもしれないもの

●扶養親族等の見直し

 親族の収入や状況によっては扶養控除や障害者控除といった控除が受けられます。そういった部分を見落としてしまっている方は案外多いです。

●経費の計上のタイミングの見直し

 経費は原則として支払日ベースでなく「いつの売上に対応するものか」「どの期間にかかるものか」をベースに考えます。12月分の電話代は1月に支払うことになりますが、12月に使用した分ですから12月分の経費となるわけです。もし「12月分の経費だけど支払いが年明けになっちゃったから経費にならないよな……」などと考えてはずしていたものがありましたら、未払いであっても経費としてしまってください。

2. 次回から使えるもので、今年中に支払うもの

●ふるさと納税
●iDeCo(確定拠出年金)
●小規模企業共済

 ふるさと納税は控除が受けられる上に返礼品などがもらえますし、iDeCoや小規模企業共済は将来に備えること自体が控除の対象となるお得なシステムです。

3.次回から使えるもので、今年から準備しておくべきもの

●青色申告

 青色申告の申請をし、資料を保存して帳簿をちゃんとつければ最大で65万円の控除を受けることができます。年間通して帳簿をつけるというのは面倒ですが、最近では使いやすいクラウドサービスなども出てきていますのでトライしてみてはいかがでしょうか。お小遣い帳をつけたら月5万円相当の控除が受けられるというのはかなりお得だと思いますよ。ちなみに来年の確定申告を青色申告にするための申請書類(青色申告承認申請書)の提出期限は今年の3月15日となっていますので、お早めにぜひ。

 「節税」には税金に関する知識が必要です。知らなかったから損をしちゃった、というのではあまりにもったいない。ですからその第一歩として税というものに興味を持っていただければと思います。あんまり嫌わずに知ろうとしてしてみてくださいね。




著者紹介──高橋創(たかはしはじめ)

1974年東京生まれ。東京都立大学(現首都大学東京)経済学部卒業。専門学校講師、会計事務所勤務を経て2007年に新宿二丁目に高橋創税理士事務所を開設。著書に『税務ビギナーのための税法・判例リサーチナビ』 (中央経済社)、『図解 いちばん親切な税金の本17-18年版』(ナツメ社)。コラムに「誰かに話したくなる税金喫茶」(会計人コース)。

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