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「一人の力で日経平均を動かせる男」に聞いた:

230億円稼いだ投資家に人生で大切なことを教わった

2019年03月01日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 2月17日、東京・八重洲ブックセンターで『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』出版記念トークイベントが開催されました。著者のcisさんは投資クラスタで注目を集める名うてのトレーダー。トークでは株式投資を中心とした資産運用で230億円を稼いだcisさんが普段どんなことを考えながら取引しているか紹介し、会場に集まった人々は熱心にメモをとり、質問をしていました。

 そろそろ確定申告の時期ということもあり会場の外でcisさんに税金について聞いてみたところ、「そういえば去年税務署に入られましたよ」という話をさらりと教えてくれました。「まさか脱税が見つかったのか!?」と思いましたが、話は逆。税務調査の結果、本来なら経費にできたはずの不動産が申告されていなかったことがわかり、「税金が払い戻される」という説明を受けたそうです。

 その際、税金をとりすぎたことについて5%弱の還付加算金が税務署から振り込まれたのですが「それも所得なので申告してくださいね」と言われ「自分たちでやってほしい。どれだけやりとりするんだ……」と思わされたとか。

●税制度シンプルにして

 そもそもcisさんは節税をしていないそうです。理由を聞いて納得でした。

 「たとえば会社を作って経費を入れるとか合法的であろう行為で5億円を節税できたとしても、日本はだいたい2〜3億円の脱税から一発懲役になるじゃないですか。ぼく自身は犯罪性があることをやらないのに納税関係だけは犯罪者になってしまうリスクが大きいので、むしろ払うようにしています」

 さらに現在の税制度について聞いてみると「自分のような投資家には不利になるが、もっとシンプルな形態にするべきだ」という面白い持論が聞けました。

 「税金はわかりやすくシンプルに公明正大にとるべきだと思っています。投資の税金ってすごく複雑な形態。株式の分離課税が20%、それと合算できない先物、海外の投資、不動産、雑所得とかいろいろあって、税率も55%くらいから、ものによっては無税だったりする。そうじゃなくて1つの形態、その人の所得をすべて合算して課税する総合課税がいいんじゃないかと。今は抜け道が多すぎて、抜け道をぎりぎりまで攻めると逮捕される、いびつな構造になっていますよね。コストをかけてケイマン諸島に会社を持てば税率がめちゃめちゃ安くなるみたいな。だから、日本居住の人はみんな累進の総合課税みたいな形がいいと思っています。ぼくにとっては不利になるんですけど」

 自分には不利益になっても公益を優先させたほうがいいという考えはcisさんの性格をよくあらわしているように思いました。相場において決してずるいことを考えず、つねに真剣勝負をしてきたトレーダーとしての性格です。

 税金の話は終わりにしてトークの内容を紹介しましょう。直近の大きな取引の裏話からはじまったお話はcisさんがどんなスタンスで投資をしているかがよくわかるおもしろい内容でした。

cisさん

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