ハンヴィーのヴィネットを発見!
前回お伝えしたとおり、ワンダーフェスティバル2018[冬]の会場であれこれ買い物をしました。ワンダーフェスティバル、通称ワンフェスはガレージキットの祭典とも呼ばれるイベントで、個人や模型サークルなどが自作のキットや造形物を展示・販売する立体物の即売会です。
最初に買ったのはMX10160タイプペーパーウェイトとNight Vision Discoveryという同人誌。
MX10160タイプペーパーウェイトは、ナイトビジョンデバイスの中身である増幅管を模したアイテムです。3Dプリントされたパーツでできた完成品で、ペーパーウェイトと名付けられてはいますが、つまりは増幅管のレプリカ。あまりにマニアック過ぎるからペーパーウェイトとしたのでしょうけれど、こういった作りたいから作った系の物は大好きです。
Night Vision Discoveryはナイトビジョンのカタログという、これもまたマニアックな同人誌でした。
そのあとミリタリー系なモノとして1/144のハンヴィーM1025を購入。ほかにもハンヴィーがあったら買おうと会場をウロウロしていたら、ハンヴィーのヴィネット(小さいジオラマ)を発見しました。
ネコワークスさんというディーラーの展示品で、デフォルメされたハンヴィーが土煙を上げて走っているヴィネットです。オーバースケールのフィギュアが乗っていて、コミカルな感じが超ナイス!
このハンヴィーはディフォルメカーキットというシリーズのひとつで、レジン製のキットでした。ヴィネットはこのキットを使用した作品サンプルとのことで、ヴィネットキットや完成品の販売はないそうです。残念~。
物語性のあるヴィネットがたくさん
ヴィネットはほかにもたくさん展示されていました。一瞬を切り取ったような街の風景や、ミリタリーテイストあふれる作品、SFな物などジャンルは様々。使われているクルマも乗用車やトラック、軍用車などいろいろです。
このキットはムクのレジン製。つまり中までびっちりとレジンが詰まったレジンの塊です。でもこのシトロエン2CVは中が空洞で人も乗っています。そういうキットがあるのかと思って聞いてみたら、これは中をくり抜いて窓を透明プラ板で作ったり、内装を再現したりしているとのことでした。
それってかなり上級テクなんじゃ……と思ったら、やはり作るのに相当時間がかかるそうです。そりゃそうですよね。綺麗にくり抜かなくちゃいけないんですから。人間のフィギュアは造形用粘土で作っていて、動物や小物は市販品を使うこともあるのだそうです。
ほのぼのとした雰囲気が超気に入ったんですが、くり抜くのは無理そうなので、真似するならキットはそのまま作るのがいいかな。人は作れないのでパス。ヤギももちろん作れないので、市販品を探す方向で。
フィアット500も内装が再現されていましたが、こちらは以前こういうキットを販売したようです。クルマもいいですが、カラフルな建物や石畳の道もいいし、魚が入ったバケツに集まったり屋根の上で寝てたりクルマをガリガリやったりしているネコも最高! 自作部分と市販品がとてもうまく組み合わされていて、これも真似したいところです。
タイガー500は昔の超小型車のひとつ。メッサーシュミットKR200やBMW・イセッタは見たことありますが、これはまったく知りませんでした。FMRという会社がメッサーシュミットからKR200の工場を買い取って作った車だそうです。
超小型車は車体が小さいため窓や屋根が大きく見え、それが泡をイメージさせるということでバブルカーと呼ばれていました。特にこのタイガー500は屋根が透明なため、まさにバブルです。こちらもキットはムクなので、ヒートプレスやバキュームフォームでキャノピーを作ったのではないかと思います。大変な工作ですが、これはやっぱり透明がいいですよね。
FC-150は角っぽいのに丸い感じが超かわいい、レトロ感満載なピックアップトラック。車体自体は無改造のようで、窓は黒く塗られていました。これならもしかしたら真似できるかもしれません。真似してばっかりですけれども。
フォードGPAは第二次世界大戦のころのアメリカ軍の水陸両用車。フロントウインドーは透明プラ板に置き換えられていますが、オープンカーなのでシートなどの内装はキットでも再現されています。GPAはもちろんスクリューで動くので、このシーンは燃料切れのようです。太った上官が乗ってるせいで傾いているところや、ドラム缶を模したベースが気に入りました。これもまた真似したいけど、フィギュアは作れないなぁ。
シュビムワーゲンはGPAと同じく第二次世界大戦時の水陸両用車。こちらはドイツ軍のものもです。キットでは立った状態になっているフロントウインドーが寝かされた状態に改造されていました。上陸する瞬間を切り取ったヴィネットになっています。
くろがね四起は日本初の四輪駆動車。ただ階段を走り下りるのではなく、邪魔をするように一緒に走る犬がいることで、物語が生まれています。こういう演出って全然思いつかないんですよねー。うまいなぁ。
ポルシェ908/3は昔のレースカー。イタリアシチリア島で開催されていた公道レース「タルガ・フローリオ」で1970年に1位、2位、4位、5位と上位を独占しました。このヴィネットもその時のレースがイメージのようです。驚いて家の中に逃げ込もうとしているネコが高ポイント。
なんとフィアット500が月面探査車に! タイヤは足回りが改造されているのが目立ちますが、車体もライトのあたりがフィアットかな? という程に改造されまくっています。宇宙飛行士は既製品を改造したそうです。
展示棚には完成品がズラリと並べられていました。元々クルマ好きなので大半はわかるんですが、タイガー500のようにたまに全然知らないモデルもあって、なんともマニアックなラインアップな感じです。
ハンヴィーを発見! 完成品には番号が振られていました。ハンヴィーは120番です。
展示棚の手前にはキットがぶら下げられていました。さっきの番号を見て、ここから探すシステムです。いずれも1000円という買いやすいお値段がマル! もちろんハンヴィーは即買いです。
ところがなんと、ハンヴィーは売り切れ! 120番のところがスッポリ抜けています……。
次回、どこかで見かけたときは必ず買おうと決心しつつ、タダでは帰れないのでヴィネットを見ていて気に入った2点を購入です。
2CVは1パーツでできています。改造しようとして失敗したり、途中で投げ出したりしかねないので、これはこのまま色をぬってヴィネットにしたいと思います。もちろん展示されていたヴィネットを真似る気まんまんです。
シュビムワーゲンはスクリューが持ち上がっているので陸上走行時のモードです。せっかく水陸両用なんだから水上モードに改造したいところですが、そうなるとフィギュアがないと変ですよね。まずはフィギュアの自作に挑戦するかなぁ。
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