NTTロジスコは3月1日、物流センターから出荷する商品の梱包箱サイズをAIを用いて予測するシステムの開発に着手したと発表した。
同社が実施している通信販売物流では、物流センターに保管する数千種類の商品の中から注文された商品を梱包して宅配便で届ける。取扱う商品の形状や大きさは多種多様で、注文の商品の組合せと数量は届け先ごとに異なることから、さまざまなサイズの梱包箱を使用する。
最適な梱包箱のサイズを予測するには、全商品の寸法(縦/横/高さ)データから計算を行なうが、商品の寸法データがない場合や新商品が出るごとに寸法を測定する必要があり、その作業に多くの時間を必要とする。
そこで、出荷実績データ(注文情報と使用した梱包箱のサイズ)をクラウドサービスAIに学習させ、商品の寸法測定を行なわずに最適な梱包箱のサイズを予測するシステムの開発に着手。倉庫管理システムと連携させることで安価かつ短時間に開発し、2018年4月のサービス開始を目指すという。
倉庫内作業においては、あらかじめ最適な梱包箱サイズの情報が指定されるため、作業者が梱包箱を選定する工程が不要となるため生産性向上が図られる。また、梱包箱のサイズダウンや緩衝材の削減が期待されるとしている。