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鉄筋の検査を大幅省力化

鹿島建設、ステレオカメラとタブレットで鉄筋径や本数を自動で検査

2018年02月28日 18時30分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

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自動配筋検査システム(左)と利用イメージ(右)

 鹿島建設は2月28日、日本電気およびオリンパスと共同でステレオカメラとタブレット端末を連動させた自動配筋検査システムを開発したと発表した。

 コンクリート構造物建設時に組まれる鉄筋は重要な部材だが、鉄筋が設計図どおりに組まれているかの検査は事前準備から検査後の報告書作成まで、多くの時間と手間を必要とする。とくに鉄筋径を区別するマーキングや、鉄筋間隔を示すスケールスタッフなどに人手がかかり、省力化が望まれていたという。

 開発したシステムは、タブレット端末と連動したステレオカメラで撮影するだけで鉄筋の径、間隔、本数を自動で計測(判別)するもの。準備・計測・検査に要する人数や時間を1/3に省力化できるとともに、計測結果を電子データとして残すことで検査書類にも転用が可能という。

3Dデータ化された鉄筋(左)とタブレット画面(右) 

 同社では、システムを自主検査にして実績を蓄積するとともに、AI技術の活用によって画像処理の高度化、検査報告書の自動作成機能、カメラやタブレット端末の小型化などシステムを改良し、実用化を目指すとしている。

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