Avastは2月27日、IoTのセキュリティーを実現する新サービスとして、人々のデジタルライフを保護するプラットフォーム「Smart Life」を発表した。
Avastの人工知能技術を駆使して脅威を特定・阻止するもので、サービスプロバイダーや消費者向けにSaaSモデルで提供する予定。一般消費者や小規模企業はSmart Lifeを活用することで、自宅、オフィス、外出先に関わらず、IoTデバイス、ネットワーク、機密情報のセキュリティーを簡単に保護できるという。
また、Smart Lifeをベースとしたサービスの第一弾として、プライバシーの脅威やボットネット、マルウェアの検知や、セーフブラウジング、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を阻止する機能が付いた「Avast Smart Home Security」を年内に販売する予定。
Avastでは通信事業者と協業しており、加入者向けの共同サービス展開予定も明らかにした。
Avastのモバイル部門シニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーであるガガン・シン(Gagan Singh)氏は「ベビーモニターのハッキングとして初めて有名になった、テキサスの事件からすでに5年が経過しています。その後、IoTデバイスは私たちの家庭や職場にどんどん浸透していっていますが、こうしたネットワーク機器のセキュリティは大幅に向上した訳ではなく、ユーザは依然リスクにさらされています。スマートスピーカー、スマートドアベル、IPカメラなどのスマートデバイスについて、利便性やエンターテイメント性に対する期待が高まる一方、普及に伴い、デバイスの保護という複雑な課題を早急に解決するという現実の問題も付随しています。Avastは現在、全世界で4億人以上のアクティブユーザを擁しており、IoTデバイスの仕組みについて圧倒的な洞察を誇ります。こうした洞察を、当社のクラウドベースの機械学習エンジンに取り入れることで、異常な状態やボットネットなど、IoTデバイスへの脅威を特定し、素早く阻止できます。こうした技術のパワーを活用するため、Smart Lifeプラットフォームの開発にあたって、人々にとって使いやすいセキュリティ・サービスをお届けし、あらゆるIoTデバイスやネットワークのセキュリティを保護することを重視しました」とコメントしている。