日本マイクロソフトは2月7日、オンラインリスクとその影響に関する最新の調査結果を公開した。調査によるとオンラインリスクの状況は世界レベルで改善しているという。しかし、オンラインでの不適切行為の被害者の多くは、加害者と家族や友人関係であったことが判明した。
同社はこれらの内容を含むオンラインリスクの経験とその影響に関する調査結果を、国際記念日であるSafer Internet Dayに合わせて発表。今年から23ヵ国で調査し、日本を含めたアジアと中南米向けの独立したレポートも作成している。今年度のSafer Internet Dayのテーマは「Create, Connect and Share Respect: A better internet starts with you.(互いに敬意を払い合い、共有する:インターネットをより良い場所にするのはあなたです)」だ。
調査対象の20項目のうち「迷惑な接触」が2年連続で回答者の最も多く経験したリスクとなった。割合は41%となり、オンラインで他者から望んでいない接触を受けたと述べている。これは、前年の43%と比較して2ポイント低い値となる。
次に多かったのは「詐欺行為」で、回答者の27%が経験していた。このリスクが調査対象になったのは今回が初となる。
さらに回答者の半数以上が現実世界で加害者に会ったことがあると述べている。これは前年とほぼ同等の数字。会ったことがある回答者の76%が、オンラインリスク発生前に加害者に会っていたと回答した。
また回答者の10人に1人が加害者に会ったと回答。これは前年の11%よりも低い値となる。また仕返しをしたと回答した者の割合は9%で、これは前年の17%よりも低い値となった。
日本はオンラインリスクの経験数では世界平均よりも28ポイント低い結果となり、23ヵ国中、最も低い37%という数値となった。