ライカのインスタントカメラより使い勝手はいいかも
レンズが折り畳まれた状態のロモスクエアは、円筒形ではなく太い四角柱のような鏡胴部分の側面を指先で軽く押し出すことで、鏡胴部分が90度起き上ってて撮影可能状態になる。
鏡胴部分は元祖インスタントカメラのSX-70と同様、黒くてソフトなラバーの蛇腹式だ。
カメラ本体にはどこにも電源オンスイッチはなく、鏡胴を起こして撮影状態にすると、自動的に電源が入るように工夫されている。
撮影が終わり、折りたたむときは底面のロッド棒を指で折り曲げて収納する。このあたりの仕組みもSX-70とほぼ同じだ。歴史ある安定したメカニズムを採用しているようで素人的には安心した。
ロモスクエアは、ほかのデジカメや前述したチェキスクエア、ライカ ゾフォートのようにUSB充電ポートを持たない。
極めてユニークと考えるか、アナログカメラの単なる電子化モデルなら当たり前だと考えるかは人それぞれだが、カメラ本体のドライブはCR2を2本使い、内蔵のリモコンはCR2025を使うという徹底した電子化カメラのスタンスだ。
インスタントカメラは超素人の筆者だが、ほとんどのインスタントカメラは撮影後の写真はカメラの前とか上とか、基本的に人がカメラを支えている手とはぶつからない場所から排出されるように作られている。ロモスクエアも撮影後の写真は上に排出される。
筆者の個人的な常識と大きく食い違ったのは、ゾフォートのフィルム排出の仕組みだった。ゾフォートはなぜか撮影後のフィルムがカメラを持つ撮影者の左側面に勢いよく排出されるのだ。
撮影中に、カメラを持ってる左手の手のひらを排出されるフィルムに押されて何度も戸惑ったことがある。カメラの底を支えるか、右手だけで方手持ちで撮影すればいいのかもしれないが、フィルム排出の必須なインスタントカメラのUIとしては個人的に大いに疑問が残る。ライカブランドがちょっと悲しい。
フィルム排出口の反対側の底面にはごく一般的な三脚穴がある。内蔵リモコンを使って集合写真や一人旅の自撮り写真を撮影するにはなかなか便利だ。
フィルムの装填は簡単だが、価格がやや高め
さて肝心の撮影フィルムだが、前述したように、ロモスクエアは富士フイルムのチェキで世界中の多くのユーザーが使用している実績あるinstax SQUAREフィルムを使用する。当面は、フィルムの供給がなくなって路頭に迷うことはなさそうだ。
しかし、残念なのはこのフィルムはネット上のどこの格安ショップで買っても10枚で1200円以上はする。トイカメラでの1枚120円以上のランニングコストはなかなかゴージャス過ぎる遊びだろう。
instax SQUAREフィルムはロモスクエアの背面扉を手前に全開して装填する。フィルム本体につけられた黄色いマーカーとカメラ本体のマーカーを合わせて装填するだけなので、初めてでも向きで悩むことはゼロ、装填スピードもアッという間だ。
フィルム装填後に鏡胴を開いて撮影状態に入るとカメラ側面のブランドロゴの横に撮影可能フィルムの枚数がLEDライトでアナログ表示される。
同梱されている小箱の1つには撮影した写真を壁に張ったり、スタンドにしたり、連結するステーショナリーとフラッシュの色をカラーに変えるフィルター数枚が入っている。
そしてもう一方の箱には、撮影したときのデータや設定などが裏側に記載されたサンプル写真がたくさん入っている。ロモスクエア初心者にも撮影のための参考になるだろう。
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