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麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負 第20回

フルヴェン伝説の名盤から宇多田ヒカルまで、12月の名盤

麻倉推薦:私も好きな松たか子、マイクを聞き比べるマニアックな音源も

2017年12月30日 12時00分更新

文● 麻倉怜士 編集●HK(ASCII)

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『Perfect Angel[Deluxe Edition]』
ミニー・リパートン

 1975年の大ヒット、Lovin' Youがもともとこれほど高音質だったのかにびっくり。42年前のアナログ録音だが、これほどクリヤーで、鮮明で、輪郭が確実で、力感と色彩感に溢れているとは。オリジナルの優秀さが、ハイレゾでさらに引き出されたというところ。

 アナログのポップをハイレゾにすると、力感が弱くなる場合も多いが、本作はまつたくハードのまま。オルタナバンドバージョンは初出だ。ベースが蠢き、ドラムスがシンコペーションする版は音の新鮮さでは、シングルに譲るが、ピラミッド的なF特とスピード感は、たいへん貴重。

FLAC:96kHz/24bit
Capitol Records、e-onkyo music

『アマリッリ 麗し』
福井敬、アントネッロ

 日本を代表するテノール福井敬の初期バロック集だ。最新録音らしく、実に鮮烈で鮮明、新鮮な音調。会場の豊かなソノリティも入るが、それが音源の明瞭度を損ねること無く、バロックに必須のチェンバロも響きを伴いながらも明瞭だ。

 福井のバリトンは、存在感が豊かで、艶艶している。音の肉付きがリッチで、表現力も豊潤だ。2017年1月2日/3日、栃木県 岩舟文化会館で録音。

FLAC:96kHz/24bit、WAV:96kHz/24bit
OMF、e-onkyo music

『Live In Prague』
ハンス・ジマー

 The Lion Kingなど多数の映画音楽をものす現代屈指の作曲家、ハンス・ジマーのゴージャスなライブだ。2016年5月7日、ヨーロッパツアーの一環、プラハでのライブ収録。オーケストラとコーラス合計72名という豪華さだ。

 拍手、歓声もそのまま入るが、このクリアさは何だというほど、混濁が少なく、解像度が高い。まるで、スタジオで最良の音響的コンディションで録音したような優秀さ。ストリングス、オルガン、ベース、ドラムス……の各楽器が明瞭なこと。音調的には各曲の冒頭の低音の雄大さの表出が印象に残る。ハンス・ジマーの渋い声のナレーションも明瞭だ。

FLAC:48kHz/24bit
Universal Music、e-onkyo music

『THE STANDARDS II』
小林 桂

 ベテラン男性ジャズ・ヴォーカリストの小林桂(こばやしけい、1979年5月9日 - )の最新アルバム。素晴らしく音質が良い。透明感が高く、ヴォーカルを中心にコンボの各楽器の音像が確実で、ベースのスケール感と歯切れの良さ、ソプラノサックスの音的な存在感もいい。

 男声ヴォーカルは、中性的で不思議な魅力がある。輪郭を立てずに、音像の肉付きが良い。

FLAC:96kHz/24bit、WAV:96kHz/24bit
twinKle note、e-onkyo music

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