2017年12月11日、Googleは3本のカメラアプリをリリース。カメラマンが撮ったようなセルフィーが撮れる「Selfissimo!」、動画の一部をスクラッチできる「Scrubbies」、動画から漫画を生成できる「Storyboard」とユニークなアプリばかり。ニーズにはまれば楽しめそうな感じだ。そこで今回は、3本まとめて使い方を紹介する。
カメラマンに撮ったように撮影できる
「Selfissimo!」
セルフィーを撮影する際、ポーズを取ってから手ぶれしないようにそっとシャッターボタンをタップするのが普通。何枚も撮るのは手間も時間もかかってしまう。
しかし「Selfissimo!」ならシャッターを押す必要がない。アプリを起動して、「START」をタップすると撮影開始。被写体が決め顔を作って動きを止めると、自動的にシャッターを切ってくれる。そして、「Fantastic!」のように褒めてくれる。「fierce!(激しい)」や「spicy!(スパイシー)」なども表示されるのだが、海外のカメラマンはモデルにそう声掛けするのだろうか。
画面をタップすると撮影終了。モノクロの写真が一覧表示され、タップすると全画面表示になる。右上の共有ボタンから保存したり共有したりできる。一覧画面の右上から一覧の画像を保存できるのはいいのだが、撮影した写真すべてを保存する機能がない。今のところ、気に入った写真は1枚ずつ保存するしかないのだ。
次々に撮影でき、シャッターを切ることを意識しないで済むので、短時間に多数のポーズが取れる。モノクロセルフィーを撮るなら、ぜひ活用したいアプリだ。
Selfissimo!(iOS版)
Selfissimo!(Android版)
作者:Google, Inc.
価格:無料
※アイコンの横の文字をクリックで、ダウンロードサイトにアクセスします。
DJがスクラッチするように動画をループ再生できる
「Scrubbies」
動画を撮影し、その一部分を任意のリズムでループさせることができるアプリ。DJがスクラッチをかけてリピートするのに似ている。まさにそれだけしかできず、ほかの動画編集機能はなし。その分使い方は超簡単で、笑える動画が切り出せるのだ。
アプリを起動したら、動画を撮影する。撮影が終了したら、1本指でスワイプしながらループしたい場所を見つける。1本指で下にスワイプすれば進み、上にスワイプすれば戻れる。撮影済みの動画を使えないのはちょっと残念だ。
スクラッチするには、二本指で上下にスワイプする。タイミングや長さも自由自在だ。二本指を離せば、プレビュー画面になるので再生ボタンを押して確認しよう。いい感じにできたら、共有ボタンをタップして保存すればいい。気に入らないなら、左上の×ボタンをタップしてもう一度スクラッチすればいい。
撮影に戻るなら左上のカメラボタンをタップ。「Scrubbies」で撮影した過去の動画を見たいなら、右上のタイルアイコンをタップすればいい。
なお、本アプリはiOS版のみのリリースとなっている。
Scrubbies(iOS版)
作者:Google, Inc.
価格:無料
※アイコンの横の文字をクリックで、ダウンロードサイトにアクセスします。
動画から漫画を自動生成してくれる
「Storyboard」
動画を読み込ませると自動的にシーンを分析し、漫画のカットとして並べてくれるアプリ。その際、色合いやコマ割りも自動で調整してくれる。気に入らなければ、画面を下にスライドさせれば再配置してくれるのが便利。細かい調整が一切できないのだが、その分想像を超える面白い漫画ができることもある。
1ヵ所をずっと撮る動画よりは、カメラをあちこちに向けていろいろな被写体が映っている動画の方が楽しい作品に仕上がる。気に入った作品ができたら、画面をタップして「Save」で保存したり、「Share」で共有しよう。
なお、本アプリは、Android版のみのリリースとなっている。
Storyboard(Android版)
作者:Google, Inc.
価格:無料
※アイコンの横の文字をクリックで、ダウンロードサイトにアクセスします。
今回したアプリは3本ともユニークだし、ハイレベルな技術が使われている。サクッと作った感じに見えるが、楽しい体験ができるというのはさすがGoogleというところ。たくさん撮った写真を一括保存できないとか、自動適用されるフィルターを選択できないとか、まだまだ使い勝手がこなれていないが、神アプリ候補としてチェックしておいてはいかがだろうか。
筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。

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