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利用シーンに合わせて4つのスタイルに変形して使用可能

より薄型軽量に、性能もアップした第8世代CPUのデル2 in 1ノートPC

2017年12月17日 17時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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「New Inspiron 13 7000 2-in-1」

 デルからノートとしてもタブレットとしても使用できる2 in 1ノートパソコンの新モデル「New Inspiron 13 7000 2-in-1」が登場した。ディスプレーがくるっと360度回転し、利用シーンに合わせて4つのスタイルに変形して使用できるのが特徴だ。

 狭額縁化&薄型化によって従来モデルよりも小型軽量になり、タブレットスタイルでの使い勝手が大幅にアップ。また、インテル第8世代Coreプロセッサーの採用により、基本性能も大きく向上している。今回、New Inspiron 13 7000 2-in-1を試せたので、前モデルとの比較を交えつつ、実際の使い勝手やパフォーマンスを2回にわたって紹介していこう。

一回り小さくなったボディー

ベゼル幅はわずか約7mmと非常に細くなっている

 デルはノートパソコンのディスプレーの狭額縁化に積極的で、これまでにもベゼル幅がわずか5.2mmしかないXPS13など、さまざまなモデルを発売してきた。昨年の12月には「13型サイズに14型のディスプレーを搭載」という「New Inspiron 14 7000」をリリース。そのうたい文句の通り、同モデルは「Inspiron 13 7000 2-in-1」の前機種とほぼ同じサイズ・質量を実現していた。

質量は、実際の計測では1.41kgだった

 新しいNew Inspiron 13 7000 2-in-1は、その狭額縁の流れに乗った製品で、左右のベゼル幅は約7mmと非常にスリム。従来モデルと本体サイズ・質量を比較すると、下の表の通りになる(なお、実際に質量をはかってみたところ、新モデルは1.41kgと公称値よりも軽かった)。

XPS 13 2 in 1の新旧モデル比較
従来モデル 新モデル
発売年 2016年 2017年
およそ322.4mm およそ309.6mm
奥行き およそ224.0mm およそ215.7mm
高さ およそ18.7~19.2mm およそ15.51mm
質量 約1.75kg 約1.48kg

 New Inspiron 13 7000 2-in-1は従来モデルと比べると一回り小さくなり、質量も約300g軽くなっている。モバイルノートとしては、この差はかなり大きい。ACアダプターが電源コードを入れて278gなので、新モデルはACアダプター込みで従来の本体質量とほぼ同じになるわけだ。出張や旅行などに持っていく場合に荷物を軽くできるのは非常にありがたい。

ACアダプターは電源コードを入れて278g

 もっとも、外観自体はそれほど大きく変わっていない。天板やボトムケースなどの細かい仕上げに違いはあるが、従来から好評だったアルミ素材を用いた高級感のあるデザインはそのまま受け継いでいる。本体サイズがコンパクトになった分、従来より少し引き締まって見えるのが好印象だ。

天板やボトムケースはつや消し加工が施されたアルミニウム素材が使用されている

キーボード面はヘアライン加工が施されており、高級感のある仕上がり

 インターフェースもほぼ同じで、本体右側面にSDカードリーダー、USB 3.1端子を、本体左側面に電源コネクター、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI 2.0端子、USB 3.1端子、オーディオ端子を搭載している。ディスプレーの上部には赤外線カメラとウェブカメラが搭載されており、Windows Helloの顔認証やビデオチャットなどに使用できる。

本体右側面にSDカードリーダー、USB 3.1端子のほか、Nobleロックも搭載

本体左側面に電源コネクター、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI 2.0端子、USB 3.1端子、オーディオ端子を搭載する

 New Inspiron 13 7000 2-in-1の本体底面にはステレオスピーカーが内蔵されている。また、WAVES社の音響調整アプリ「MaxxAudio Pro」も搭載されており、シーンに合わせて調整すれば臨場感豊かなサウンドを楽しめる。

本体底面にはステレオスピーカーが搭載されている

WAVES社の音響調整技術「MaxxAudio Pro」も搭載されている

軽量化でタブレットスタイルが使いやすく

 New Inspiron 13 7000 2-in-1のヒンジは360度回転する仕組みになっており、ディスプレー部を自由な角度に調節可能。利用シーンに合わせて、通常のノートパソコンのように使う「ノートパソコン」、キーボード面を下にしてディスプレーを立たせた「スタンド」、ヒンジを上にして三角屋根のようにした「テント」、ディスプレーを360度倒した状態の「タブレット」の4つのスタイルに変形できる。「スタンド」はスライドショーや動画鑑賞などに向き、「テント」はフットプリントが小さくなるため狭い場所に置いて使いたいときに便利だ。

「ノートパソコン」スタイル

「スタンド」スタイル

「テント」スタイル

「タブレット」スタイル

 ちなみに「ノートパソコン」以外のスタイルでは、自動的に画面がタブレットモードになりキーボード入力できなくなる。そのため、うっかりキーに触れて誤動作するのではないかという心配は不要だ。

 4つのスタイルのうち、「ノートパソコン」に次いで利用頻度が多いのは、やはり「タブレット」スタイルだろう。13.3型という画面サイズはタブレットとしてはかなり大きく使い勝手がよい。しかし、従来は本体の質量が1.75kgあったため、片手に持つには少し重く、短時間の使用も正直キツかった。

薄型軽量化により「タブレット」スタイルでの使い勝手が上がっている

 新モデルも約1.48kgあり、タブレットとしては決して軽い方ではないが、ちょっと机から持ち上げてメモを取るくらいなら、あまり負担を感じずにできる。また、本体手前は机の上に置いたまま奥側を少し持ち上げて使うような場合も、従来モデルに比べて手首にかかる負担が少ないのがうれしい。軽量化によって2-in-1ノートとしての実用性がより高まった印象だ。

 なお今回は試していないが、オプションで「デル・アクティブ・ペン」というスタイラスが用意されており、使えば紙に書く感覚でお絵描きやメモ取りができるようになる。ワコム製で2048レベルの圧力感知に対応するなど本格的な性能を持つペンだが、あとからの追加購入はできないため、ペン入力機能を使いたい人は本体購入時にオプションで選択しておくといいだろう。

 360度回転するヒンジ機構を備えたNew Inspiron 13 7000 2-in-1。今回は、外観や使い勝手を中心に紹介したが、次回はその気になるパフォーマンスをチェックしていこう。

試用機の主なスペック
製品名 New Inspiron 13 7000 2-in-1(プレミアム)
CPU Core i5-8250U(1.4GHz、最大3.4GHz)
グラフィックス インテルUHD グラフィックス620(CPU内蔵)
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD
光学ドライブ なし
ディスプレー 13.3型ワイド(1920×1080ドット)
インターフェイス USB 3.1(Type-C、DisplayPort/電源供給)端子、USB 3.1端子×2(うち1基はPowerShare対応)、HDMI 2.0端子、ヘッドフォン/マイク入力ジャック、Nobleロック・セキュリティスロット、SDカードリーダー
OS Windows 10 Home 64bit
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