取り置き、横取り禁止、即購入不可、いいね禁止……?
トラブルに直結する謎のメルカリ独自ルールってなんだ
2017年12月19日 09時00分更新
「メルカリを使い始めてみたいけれど、フリマアプリってどう使えばいいんだろう……?」そんな悩みに毎週2回お答えするのがこの連載。SNSの最新情報・若者動向を追い続けるITジャーナリストの高橋暁子さんが、規約変更で安心・手軽になったメルカリのTIPSやお得なお知らせをやさしくお伝えします。
Q:メルカリにはローカルルールがあるってほんと?
A:「取り置き」「専用」「即購入不可」などたくさんあるので要チェック!
「メルカリ」には、システム上にはないローカルルールが多数存在する。独自ルールはメルカリによって禁止されているが、利用しているユーザーは多い。
知らずに購入・出品してしまうとトラブルにつながる場合もあるので、ぜひ一通りチェックしておきたい。
「取り置き」「専用ページ」
メルカリで出品すると、「取り置きお願いできますか?」というコメントが付くことは少なくない。お金の支払いができないため、後で買いたいから取り置きしておいてほしいという意味だ。
ただし必ず購入するわけではなく、取り置きしておきながら買わないユーザーもいるようだ。正式なルールではないので特に受け入れる必要はない。
取り置きをする場合は、「●●様お取り置き」などのタイトルにしたり、「●●様専用ページ」というタイトルに変えたりすることが多い。
取り置きはトラブルの元になるので、基本的には対応しないのがおすすめだ。
「横入り」「横取り禁止」
「お取り置き」「専用ページ」などのタイトルに変えられていても、一般ユーザーは購入は可能であり、出品者は購入したユーザーに売らねばならないという決まりがある。
「お取り置き」「専用ページ」となっているものを購入はできるが、「横入り」「横取り禁止」と抗議されてトラブルになる可能性があるので、避けるのが賢明だろう。
「確認用ページ」
「9,999,999円」などの明らかに高額過ぎる値段が付けられた「確認用ページ」が見つかることがある。
メルカリでは出品物の写真は4枚までしか掲載できない。しかし、コメント欄などで「~の状態を見せてください」などと頼まれた場合、状態が分かる写真を掲載したいことがある。そこで使われているのが、「確認用ページ」だ。
購入を目的としていないので、このような高額の値段が設定されているというわけだ。このようなページは購入者以外スルーしよう。
「プロフ必読」
出品者によっては、アカウント名に「◯◯★プロフ必読」と書かれている。なかには出品物のタイトルに「プロフ必読」とついている場合もある。「取引前に必ずプロフィール欄を読むように」という断り書きだ。
プロフィールには、トラブルを避けるために、送料や値下げ交渉、梱包、発送日までの時間、商品状態などについて断り書きが書いてあることが多い。プロフィールはひと通り読んだ後で取引するほうがいいだろう。
ただ、プロフィールに細かいローカルルールを書き連ねている人もいる。そのような人と取引をするとトラブルになる可能性があるので、くれぐれも注意してほしい。
「即購入不可」「コメント必須」
出品物には、「即購入不可」「コメント必須」と書かれているものがある。主に、他のサイトやアプリなどでも売っているので同時に売れてしまうことを防ぐためだったり、購入者がきちんとしている相手か確認したい、購入者情報を確認したいなどの理由があるようだ。
「即購入不可」「コメント必須」と書かれている場合は、即購入はせず、「購入してもいいですか?」「購入希望です」などのコメントを入れるとトラブルにならないだろう。
逆に、「即購入OK」「即購入歓迎」と書いてある出品者もいるので、そのような出品物は即購入してしまおう。
「コメント逃げ禁止」というものもある。コメント欄であれこれ質問しておきながらそのまま返事がなくなることは嫌われる行為だ。あれこれ質問したら、最終的に買うのか買わないのかなどの意思表示をするべきだろう。
「いいね禁止」
出品物には「いいね」ができる。「いいね」を付けておけば後から見返すことができるので、お気に入り機能と考えてよい。
しかし、この「いいね」を嫌って、「いいね禁止」「いいね不要」と書いてあるユーザーがいる。メルカリでは他のSNSなどと違い、「いいね」は必ずしも好まれないものなのだ。
「買わないのにいいねしてほしくない」「いいねするなら買って」というユーザーは少なくない。売りたくて出品しているのに、通知が来て見に行ったら売れたのではなくてただの「いいね」だったということで苛立つようだ。これも独自ルールなので気にする必要はないが、書いてある出品物に「いいね」をする場合には注意が必要だ。
出品する場合、「いいね」がたくさん付くのに売れないのは値段付けが高いので安くする、「いいね」が付かないものは写真を変えるなど、うまく参考にしてはいかがだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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