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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第538回

路地での写真がいい感じ 古い住宅街で猫に会う

2017年12月11日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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なぜポリバケツの写真を撮ったのか……よく見ると猫が!

 下見で歩いてるときはキョロキョロしながら大量に写真を撮るので、帰宅して順番に見てたら「あれ? なぜこんな写真撮ったん?」ってこともよくある。

 大抵は、気づかないうちにシャッター押してた(実はよくあるのだ。ときどき電源をオンにしたままぶら下げてるとついなんかの拍子にシャッター押しちゃったりするのだ)パターンだが、これは違った。

マジで最初は「なんで私はポリバケツの写真なんて撮ったんだ?」と思った1枚。その奥の陰に猫がいるのだ(2017年11月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

マジで最初は「なんで私はポリバケツの写真なんて撮ったんだ?」と思った1枚。その奥の陰に猫がいるのだ(2017年11月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 よく見ると、奥に猫が写ってる。水色のごみバケツを撮りたかったわけじゃないのだ。

 さらに写真を進めると、ちゃんと猫にフォーカスして撮り直した写真発見。

低い位置に猫を見通せる隙間があったのでしゃがんで1枚。すごくよい姿勢で目線をくれたのであった。チャコールグレーの美猫であった。首輪はしてないけど、耳の切り欠き(地域猫を去勢したという印)がないし、美猫なので飼われてるんじゃないかと思う(2017年11月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

低い位置に猫を見通せる隙間があったのでしゃがんで1枚。すごくよい姿勢で目線をくれたのであった。チャコールグレーの美猫であった。首輪はしてないけど、耳の切り欠き(地域猫を去勢したという印)がないし、美猫なので飼われてるんじゃないかと思う(2017年11月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 猫と目が合ったらとりあえず1枚撮っておいて、じっと見つめ合い、この子はこの距離なら逃げないなと思ったら、撮影に一番いいアングルを探して撮り直した、ってことらしい。

 いやあめちゃきれいなグレー猫、いやチャコールグレー猫といった方がいいか。  美猫でありました。

 となりに転がってるペットボトルが気になるけど、猫の方は気にしないらしい。

 この日はほかにも狭い路地で何匹かと出会った。その中の1匹を最後に。

 古くて狭い路地を歩きつつ、何の気なしにマンション前の駐車場に目をやったら、無造作に丸めてあるクルマのカバーの上に怪しいもこもこした固まりがいたのである。

 遠くからだと、何でもかんでも猫に見えてしまうので、念のためと近づいてみると、お昼寝中の猫。

 しかも近づいてもピクリともしない。

 猫としてそんなことでいいのか、と思いつつ、寝てる姿をこっそりと。

毛がツンツンしてるキジトラ。気持ちよさそうに寝てたのであった。ここまでアップで撮っても起きないのは珍しい(2017年11月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

毛がツンツンしてるキジトラ。気持ちよさそうに寝てたのであった。ここまでアップで撮っても起きないのは珍しい(2017年11月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 古いお寺や神社につながる路地、昭和な木造住宅が並ぶ路地、いかにも猫に似合いそうな古い路地にはこのように猫がいるのである。

 ただ、そういう路地は猫が隠れるところも無数にある。だからいるから会えるとは限らないのがまた楽しいところ。

 そういう意味で、暖かい場所を求めてふらっと猫が顔を出す冬はお勧めです。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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