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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第266回

モンゴルでエンジニアの卵と触れあったり家電量販店を回ってみた

2017年12月02日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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 続いて社宅の物件探し。中心街のデパートの隣に位置し、見た目もゴージャスなマンションを内見。日本で言うところの六本木ヒルズのような物件で、家賃も7万円くらいとそこそこだが、まぁ綺麗だしいいかなと思って契約しようと思ったら、もう次から次へと聞いてない条件が出てくる。郷に入っては郷に従えってことで、相当我慢して受け入れていたのだが、先方限度ってものを知らない。オーナーの態度もすごい悪いし、1ヵ所壊れて風が入ってきているところを修理してくれと言うと、とても嫌そう。いや、マイナス40度になるところで、高い家賃を取るのにそれはないでしょう、ということで実は引っ越しの荷物を全部持ってきていたのだが、キャンセルすることにした。

 急ぎ、次の物件を見に行く。メイン通りから2分ほど歩いたところにあるマンション。ちょっと古いが1階にスーパーがありイイ感じ。警備員も常駐しており、ネットも完備。ちなみにネットは、ケーブルテレビと一緒になっていることが多い。ベッドやテレビなど、家具も全部付いているし、きちんと掃除されており、暖かい。850000トゥグルグ(約3万9000円)とのことで、契約することに。そのまま、家賃3ヶ月分と1ヶ月の保証金を振り込み、取って返して即引っ越し。Wi-Fiもつながり、速度は上下30Mbpsと上々だ。

2軒目に内見した物件。狭いが綺麗で家具付き

マンションからの夜景。寒い

全部屋にケーブルテレビが通っている

Wi-Fiルーターも付いている

Wi-Fiも使い放題で速度も上々

日本のテレビ番組も流れている

 そのままBARに繰り出し、しこたま飲み食いして、翌朝は6時出発で空港へ。

 モンゴルは確かに経済はそこまで調子はよくないし、物価や人件費も安い。しかし、特に後進国という感じは受けず、やっぱりバブル前夜の予感はひしひしとある。とにかく、人が温かい。最初は、無表情のぶっきらぼうなのだが、知り合いになると距離が近くなる。ちなみにパーソナルスペースという概念がほとんどないので、普通に顔をくっつけてくる。

 ITもこれからだが、PCとスマホの普及率は高く、準備は万端という感じ。最近、日本の光回線が遅いという話も出ているので、インターネット環境も五分五分だ。1000人エンジニア育成プログラムもそうだが、日本語や英語を話せるITエンジニアも増えているとのこと。

 今後、モンゴル在住エンジニアと組んでオフショア開発をするところも増えてきそうだ。筆者は、今後も定期的にモンゴルに行くことになるので、引き続きウォッチしていこうと思う。

帰国の途中で、すでにまたモンゴルに戻りたくなってきた


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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