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さとうなおきの「週刊アジュール」 第10回

「Microsoft Connect 2017」新発表にキャッチアップ、アプリ基盤・IaaS編

DevOpsサイクルをすべて自動構成する「Azure DevOps Project」が登場

2017年11月24日 13時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Azure Virtual Machines:Reserved VM Instances、NCv3シリーズ

 ここからは、IaaS関連サービスのアップデートを紹介していきます。

 IaaSの仮想マシン機能を提供するAzure Virtual Machines向けのAzure Reserved Virtual Machine Instances(Azure Reserved VM Instances、RI)がGAとなりました。Azure Reserved VM Instancesは、今年9月のIgnite 2017カンファレンスで発表されていました

 Azure Reserved VM Instancesは、Azureリージョン、VMシリーズ、期間(1年、または3年)を指定して、一定のVMのキャパシティを予約します。これによって、従量課金に比べて、最大72%のコスト削減が可能になります。さらに、オンプレミスのSA(ソフトウェアアシュアランス)付きのWindows Serverライセンスを、Azure上のWindows Server VMに持ち込むことのできる「Azure Hybrid Benefit」を併用すると、Windows Server VMで従量課金に比べて最大82%のコスト削減が可能になります。

 詳細は、ブログポスト「Announcing General Availability of Azure Reserved VM Instances (RIs)」をご覧ください。

Azure Reserved VM Instances

 また、NVIDIAのGPUを搭載したVMインスタンスとして、新たに、NVIDIA Tesla V100 GPUを搭載したNCv3シリーズが発表され、数週間以内にプレビューが開始される予定です。

 併せて、今年9月のIgnite 2017カンファレンスで予告されていた通り、12月1日に、NVIDIA P100を搭載したNCv2シリーズ、NVIDIA P40を搭載したNDシリーズが、GAとなることが発表されました。

 詳細は、ブログポスト「New NVIDIA GPUs coming to Azure accelerate HPC and AI workloads」をご覧ください。

Azure BatchがSingularityコンテナーとWindowsコンテナーをサポート

 Azure Batchは、大規模な並列コンピューティングやHPCのアプリケーションを実行するためのサービスです

Azure Batchでの構成ベースのコンテナー実行のためのツール「Batch Shipyard」が、Dockerコンテナーに加えて、Singularityコンテナーをサポートしました。また、Batch Shipyardが、Windowsコンテナーの初期サポートを追加しました。

 詳細は、ブログポスト「HPC containers with Azure Batch」Batch ShipyardのGitHubリポジトリをご覧ください。

Azure Storage向けの「Go SDK」をリリース

 ストレージサービス「Azure Storage」向けのAzure Storage SDK for Goがリリースされました。このSDKは、AutoRestで自動生成されたコード上に構築された、新しく再設計されたSDKです。現在は、Blob Storageのみをサポートしていますが、今後、Queue Storage、File Storageもサポートされる予定です。また、他の言語向けのSDKでも、今後、AutoRestを活用する方針です。

 詳細は、ブログポスト「Preview the new Azure Storage SDK for Go & Storage SDKs roadmap」をご覧ください。

Azure Storage SDK for Goのレイヤー

Azure Virtual Network:サービスエンドポイント、サービスタグが全リージョンで利用可能に

 仮想ネットワーキング機能を提供する「Azure Virtual Network」向けに、Ignite 2017で発表されパブリックプレビューがリリースされていたサービスエンドポイント、サービスタグが、すべてのAzureリージョンで利用可能になりました。

 同じくIgnite 2017で発表されパブリックプレビューがリリースされていたAzure Virtual Networkの拡張セキュリティ規則がGAとなり、こちらもすべてのAzureリージョンで利用可能になりました。

 詳細は、ブログポスト「Azure Networking updates for Fall 2017」サービスエンドポイントのドキュメントネットワークセキュリティのドキュメント(拡張セキュリティ規則、サービスタグ)をご覧ください。

Azure ExpressRoute:Azure MonitorとAzure Resource HealthがGA

 Azure ExpressRouteは、オンプレミスからAzureへのプライベート接続を提供するサービスです。

 今回、Azure ExpressRoute向けのAzure MonitorAzure Resource Healthが、GAとなりました。

 詳細は、ブログポスト「Azure Networking updates for Fall 2017」をご覧ください。

Azure MonitorによるAzure ExpressRouteの監視

Azure Traffic Managerにトラフィックビュー可視化機能が登場

 Azure Traffic Managerは、様々なAzureリージョンのエンドポイントへのトラフィックのルーティングを制御するサービスです。

 今年9月のIgnite 2017カンファレンスで発表されていたトラフィックビュー機能に対して、可視化機能が追加されました。トラフィックのパターンを分析しやすくなりますね。

 詳細は、ブログポスト「Azure Networking updates for Fall 2017」ドキュメントをご覧ください。

トラフィックビューの可視化

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