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エデュケーション@プログラミング+ 第8回

国際ワークショップで制作された “幸せってなんだろう?” をテーマにした映像作品が上映される

2017年11月12日 (日) 日本科学未来館「Picture Happiness on Earth 2016-17 プレゼンテーション」開催

2017年11月10日 21時00分更新

文● プログラミング+編集部

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昨年度のプレゼンテーションの様子(画像提供:日本科学未来館)

 2017年11月12日(日)に東京・お台場にある日本科学未来館(以下、未来館)で、アジア太平洋地域の中高生が参加する国際ワークショップで制作された映像作品を、未来館のシンボル展示である直径約6メートルの球形ディスプレイ「ジオ・コスモス」で初上映するイベント「Picture Happiness on Earth 2016-17 プレゼンテーション」が実施される。

 「Picture Happiness on Earth 2016-17」とは、約100名のアジア太平洋地域の中高生たちと、日本の女子中高生がコラボレーションし、“幸せってなんだろう?” をテーマにした映像コンテンツを制作する国際ワークショップ・プロジェクトである。ワークショップは単に映像を制作するだけでなく、地球上の諸問題について科学的なデータを用いながら検討する論理的な考え方や、映像プログラミングのノウハウ、グループワークを通じた制作の進め方など、創造性を生み出すための具体的な手法を学ぶことも目的としている。2017年7月に行われたワークショップの様子は当編集部でも取材を行い、その取り組みについてご紹介していた。

 今回上映される6つの作品は、アジア太平洋6つの国と地域の中高生たちがそれぞれの “幸せのかたち” をシナリオで表現する「シナリオ制作ワークショップ」の中から選ばれた優秀シナリオをもとに、日本の女子中学生が3日間の「映像制作ワークショップ」で制作したもの。それぞれは約2分間の映像作品となっている。6つの作品名と当日の発表順は以下の通り。各タイトルの後ろに括弧書きしているのは、シナリオ制作を担当した中高生の暮らす国・地域名と作品概要である。

【上映作品】

  1. ゆがんだめがね Distorting Glasses(韓国/「外国人労働者」への偏見をテーマに、地球の幸せには調和が必要なことを訴える作品)
  2. Think HIV, Connect the World(タイ/「HIV感染やAIDSの発病」に対する理解を深め、広がりを食い止めることを呼びかける作品)
  3. A place for you ~君のいる場所~(オーストラリア/「児童虐待」をテーマに、こどもが安全な環境で暮らせる社会を考える作品)
  4. ダーリンとハニーのゲップ Darling’s and Honey’s Burp(ニュージーランド/世界規模の課題である気候変動を「メタン排出量」の視点から考える作品)
  5. ♯happy_bird(日本/豊かな環境の指標となる「渡り鳥」の生息環境保全の必要性を喚起する作品)
  6. 星のためにできること Let the stars shine(台湾/不必要な照明による「光害(ひかりがい)」をなくし、世界に星空を取り戻すことを呼びかける作品)

 作品の上映前には、各地域のシナリオ制作を担当した中高生と映像化を担当した日本の女子中高生が、日本語と英語で各10分の作品プレゼンテーションを行う。プレゼンテーションの参加自体は無料で、未来館の入館料だけで一般参加者も申込不要で観覧することができる。異なる地域や文化で暮らす10代たちが国際的なコラボレーションを通じて制作した作品を、この週末は未来館で是非鑑賞していただきたい。

イベント概要

  • 名称:Picture Happiness on Earth 2016-17 プレゼンテーション
  • 日時:2017年11月12日(日)14:30 ~ 16:00
  • 場所:日本科学未来館 3階 常設展示内
  • 参加費:入館料のみ(大人620円、18歳以下210円)
  • 参加方法:事前予約不要、直接会場へお越しください
  • 特設サイトhttp://www.miraikan.jst.go.jp/sp/picture_happiness/

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