いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第12回
小型なのに高機能かつ高音質
ハイレゾ機の新定番、「AK70 MKII」は最上を気軽に持ち運べる (1/6)
2017年11月12日 12時00分更新
2017年の秋はハイレゾプレーヤーを買うのになかなか面白いタイミングだ。
単にハイレゾ音源を再生できるだけでなく、対応フォーマットの拡充、バランス駆動、ワイヤレス接続、USB DAC機能……など、求められる機能の条件が出そろう一方で、各社が次のステージに向けて、独自の方向性を打ち出す段階にある。
長く使うなら、激戦区の5〜8万円クラスを
その中で激戦区と言えるのが、実売10万円以下の価格帯。信頼性やサポートなどで安心感のある大手メーカーの製品で、スペック・機能・操作性、加えて所有感を満たす質感とデザインといった要素で死角がないものを探すとなると、5~7万円台のレンジをひとつの基準にしたい。国内大手のスタンダード機、中華系のハイエンド機、そしてハイエンドブランドのエントリー機がひしめく市場。選択肢が豊富で機能面でも必要なものを一通り備えているケースが多いためだ。
例えばソニーの「NW-ZX300」。ほかにオンキヨーやパイオニアといった国内ブランドのほか、Acoustic Reserch 、FiiO、COWONなど海外ブランドの製品も多数存在する。
そんな戦国時代のハイレゾプレーヤーの中から今回取り上げるのが「Astell&Kern AK70 MKII」だ。人気の「AK70」からさらに磨き上げた音質面でのメリットを持ち、このカテゴリーの製品を選ぶにあたって最良の選択肢のひとつである。
Astell&Kernはフラッグシップを夏に刷新。約50万円とド級の「A&ultima SP1000」で市場をざわつかせたばかりだが、AK70 MKIIは価格を40万円近く抑えているにも関わらず、その差をあまり感じさせない。その実力をコンパクトに凝縮した製品になっているのだ。
またかつてのフラッグシップ機「AK240」と同じCS4398を使ったデュアルDAC機でもある。新旧フラッグシップ機のDNAを色濃く反映させたというAK70 MKIIの仕上がりはどうか? 詳しくみていこう。
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