このページの本文へ

エンタープライズ向けを謳いHCI市場に参入

ストレージとコンピュートを柔軟に拡張できる「NetApp HCI」が国内提供開始

2017年11月08日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 11月7日、ネットアップはハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品である「NetApp HCI」の国内提供を開始した。ストレージとコンピュートを個別に拡張でき、複数のワークロードを動かせる次世代のHCIを謳う。

混在したワークロードでもSLAを保証するNetApp HCI

 NetApp HCIは2Uのシャーシに最大4つのコンピューティングノードとストレージノードを格納でき、最小構成として2つのシャーシ(4ストレージノード、2コンピューティングノード)からスタート。容量と計算資産のニーズにあわせてストレージノードとコンピューティングノードを個別に積み増し、無停止で拡張できるという。

日本でも提供開始される「NetApp HCI」

 NetApp HCIはストレージノードにSolidFireの「Element OS」、コンピューティングノードに「VMware ESXi」を採用し、これらをvCenterで統合管理するアーキテクチャとなっている。上位のサービスとして高可用性、レプリケーション、データ保護、データ削減などのほか、ネットアップの「データファブリック」の各種サービス、サードパーティのサービスとも容易に連携できるという。

NetApp HCIのアーキテクチャ

 NetApp HCIではSolidFireとVMwareを緊密に連携することで、仮想CPUと仮想メモリをコンピューティング環境にプロビジョニングしている。そのため、複数のワークロードが混在してもパフォーマンスを保証し、ワークロードが過負荷に陥っても、SLAを遵守するという。また、NetApp HCIのベースとなっているSolidFireのElement OSもバージョンアップによってNetApp SnapMirrorが利用でき、ONTAPベースのFASやAFFなどのストレージへのデータ移行が可能になった。

従来のHCIとは異なる4つの価値を提供する

 NetApp HCIについて説明した米ネットアップ Next Generation Data Center Business Unitのシニアディレクターのマーティン・クーパー氏は、第一世代のHCIについて「VDIや仮想化など特定のワークロードにフォーカスしているため、複数のワークロードを展開するのが難しかった」と指摘。データセンター全体のシンプル化を目指したHCIであったが、複数のワークロードをホストし、性能面や拡張性の課題を解消しようとすると、HCIの台数を増やす結果に陥るという。「シンプルであったものが複雑になり、コスト効果も得られなくなっている」(クーパー氏)。これに対して、NetApp HCIでは複数のワークロードを混在することができ、ストレージとコンピュートも用途に合わせて柔軟に拡張することが可能になるとアピールした。

米ネットアップ Next Generation Data Center Business Unitのシニアディレクターのマーティン・クーパー氏

 また、発表会に登壇したネットアップ 代表取締役社長の岩上純一氏は、OEM分を含めずに国内で15.9%という高い成長を実現している点をアピール。データマネジメントカンパニーを目指し、「ハードウェアを売るという手段ではなく、お客様のデジタルトランスフォーメーションをお手伝いする」という戦略が功を奏しているという。そして、市場が拡大するHCIに関しては、これまでシスコと提携することでコンバージドインフラにあたる「FlexPod」を展開してきたが、今回新たに次世代のNetApp HCIを提供し、HCI市場に参入する。

ネットアップ 代表取締役社長の岩上純一氏

 1992年の創業以来、エンタープライズ向けNASを中心に製品を展開しており、データの利用動向を把握している強みがあるという。岩上氏は、「次世代のHCIは今までと異なる価値を出していきたい」と述べ、NetApp HCIにおいては「パフォーマンスを保証」「柔軟性と拡張性」「インフラを自動化」「データファブリック対応」という4つの価値を提供できると説明した。

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    IT技術者の4割が「5年後のスキル陳腐化」に危機感/働くシニアは多いが「長く働きやすい」環境ではない日本/トークンコストの成果証明は難しい、ほか

  2. 2位

    デジタル

    Zscaler Internet AccessのIKEv2接続例 ヤマハRTX1300でZIA経由の冗長IPsec VPNを構築する方法

  3. 3位

    データセンター

    AIデータセンターの「電力・冷却課題」打破へ シュナイダーが営業・設計・現場を直結する新組織立ち上げ

  4. 4位

    sponsored

    先制的サイバーセキュリティのため、経営者が今こそ考えるべきこと

  5. 5位

    トピックス

    モンハン、FF、エスコン8……注目作だらけで整理券が消えた!? SIEブースの人気がすごい【TGS2026特集】

  6. 6位

    ビジネス・開発

    ラスボスCOBOLを倒すために、7チームはなにを選択し、なにを捨てたのか?

  7. 7位

    デジタル

    Cloudflare WANとの接続検証でRTX1300/RTX840が確認、IPsecや自動切替に対応

  8. 8位

    サーバー・ストレージ

    「身代金を払えば復元できる」は過去の幻想――約束を守らない攻撃者と変容するランサムエコシステム

  9. 9位

    ビジネス・開発

    AI駆動型開発で生産性倍増を狙うIBM セキュリティ、トークンコスト、品質の課題をどう解決する?

  10. 10位

    トピックス

    ガンコンが令和に復活!? 『タイムクライシス』を足踏みペダルで遊べてクッソ懐かしい【TGS2026特集】

集計期間:
2026年09月18日~2026年09月24日
  • 角川アスキー総合研究所