このページの本文へ

ウェブサイトを訪れたユーザーがどのような航空券を買うかを予測

JALとNEC、AIを用いて航空券の購入予測分析を自動化する実証実験

2017年11月07日 18時00分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

データ分析・予測モデル構築のフロー

 日本航空(JAL)とNECは11月7日、AIを活用して航空券の購入予測分析を自動化する実証実験を行なったと発表した。

 JALマイレージバンク会員を対象にJALが運営する航空券予約サイトでのアクセスログを始め、会員情報や搭乗履歴などの大規模なデータを使用。NECのAI技術群NEC the WISEのひとつである予測分析自動化技術を活用し、「特徴量(分析に有効なデータ項目)」の推測と「予測モデル」の自動構築が可能かどうかという実証実験を行なったもの。

 その結果、これまで人間が気付かなかったような時間軸を考慮したページ閲覧行動や特定のクレジットカードの利用回数などの特徴的な顧客行動、特徴量が数時間程度で発見。また、予測モデルに関しては、経験豊富なデータサイエンティストが設計したモデルと同程度の精度が得られることを確認したという。

 JALでは、ウェブサイトを訪れた会員がどのような購買行動をしているのかを短時間で把握でき、適切なタイミングでのキャンペーンの通知といったマーケティングが可能となるとしている。また、予測分析自動化技術は、機体整備などのマーケティング以外のデータからも、業務や分析の事前知識なしに特徴量を自動で設計・発見することができる可能性があり、さまざまな業務における検討を進めるとしている。

カテゴリートップへ

灯油タンクで残量検知を実現!北海道の生活を守るIoTとは【熱量IoT】#3

動画一覧はこちら!