最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第194回
ZenFone 4、Moto Z2 Play、HUAWEI P10 lite、高性能SIMフリー機の速度を比較
2017年11月06日 12時00分更新
SIMフリースマホのなかでも高性能な「ZenFone 4」「Moto Z2 Play」に、トップクラスの人気モデル「HUAWEI P10 lite」を加えて比較しているスマホ定点観測。3機種の価格、スペックの違いはそのままテストの差につながるのか? ベンチマークアプリや文字入力で見ていこう。
スペック面では明らかに有利なZenFone 4
SIMフリースマホのなかでもハイスペックのASUS「ZenFone 4」に、Moto Modsによる機能拡張が特徴的なモトローラ「Moto Z2 Play」、そして高コスパで人気のファーウェイ「HUAWEI P10 lite」だが、前回は格安SIMとの組み合わせで2年間のトータルコストが10万円切りが可能とわかった。ただしスペックの差がそのままコスト差となっており、実際に購入を考えると正直どれを選べばいいか迷う。というわけで前回の比較は引き分けとした。
今回は速度面を中心に性能差を計っていくが、まずはそのスペック面のおさらいから。
ZenFone 4 | Moto Z2 Play | HUAWEI P10 lite | |
---|---|---|---|
メーカー | ASUS | モトローラ | ファーウェイ |
本体サイズ |
約75.2×155.4 ×7.5mm |
約76.2×156.2 ×5.99mm |
約72×146.5 ×7.2mm |
重量 | 約165g | 約145g | 約146g |
画面サイズ | 5.5型 | 5.5型 | 5.2型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 7.1.1 | Android 7.1.1 | Android 7.0 |
CPU |
2.2GHz (8コア) |
2.2GHz (8コア) |
2.1GHz+1.7GHz (8コア) |
ROM/RAM | 64GB/6GB | 64GB/4GB | 32GB/3GB |
メモリーカード |
microSDXC (2TB) |
microSDXC (2TB) |
microSDXC (128GB) |
国内4G対応バンド |
1/3/8/18 /19/28/41 |
1/3/8/19/28/41 |
1/3/8/18 /19/28/41 |
キャリアアグリゲーション | ○ | ○ | ○ |
VoLTE対応 | ○ | △ | ○ |
連続通話時間 | 1740分(LTE) | 1080分(3G) | 1260分(LTE) |
無線LAN |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | 1200+800万画素 | 1200万画素 | 1200万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 500万画素 | 800万画素 |
防水/防塵 | ×/× | ×/× | ×/× |
ワンセグ | × | × | × |
フルセグ | × | × | × |
FeliCa | × | × | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | ○ | ○ | × |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 | 4.1 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | × | ○ | ○ |
SIM形状 | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 |
バッテリー容量 | 3300mAh | 3000mAh | 3000mAh |
Qi | × | × | × |
生体認証 | 指紋 | 指紋 | 指紋 |
USB端子 | Type-C | Type-C | microUSB |
カラバリ | ミッドナイトブラック、ムーンライトホワイト | ルナグレー、ファインゴールド、ニンバス | サファイアブルー、パールホワイト、ミッドナイトブラック、プラチナゴールド、サクラピンク(UQ mobile限定) |
3機種で一番スペックが高いZenFone 4はさすがに本体価格も税抜約6万円と高め。続くのが5万円台のMoto Z2 Playで、HUAWEI P10 liteは2機種に比べスペックがほどほどになるものの、端末の単体価格は税抜2万円台と安価だ。
ベンチマークテストではCPUの性能どおりに
ZenFone 4が全勝!
まずはベンチマークテストから。使用アプリは「AnTuTu」と「3DMark」。各機種で3回ずつ計測し、トータルスコアをはじめ各スコアの最高値を掲載している。
結論から言えばベンチマークの結果もスペックどおりに。AnTuTuではZenFone 4がトータルスコアで10万超えと少し前のハイエンドスマホと同クラスの数値を叩き出している。一方のMoto Z2 PlayとHUAWEI P10 liteは6万台。他のスコアもZenFone 4の圧勝だ。
(最高値) | ZenFone 4 | Moto Z2 Play | HUAWEI P10 lite |
---|---|---|---|
AnTuTu | 106650 | 68970 | 60598 |
3D | 30185 | 13331 | 10029 |
UX | 34412 | 27558 | 24937 |
CPU | 34558 | 22249 | 20428 |
RAM | 7633 | 5886 | 5204 |
3DMarkのスコアも同様に、ZenFone 4が圧勝し、トータルスコアでは1362、Motoz Z2 PlayとHUAWEI P10 liteが400台で続く。
(最高値) | ZenFone 4 | Moto Z2 Play | HUAWEI P10 lite |
---|---|---|---|
トータルスコア | 1362 | 471 | 408 |
グラフィックス | 1194 | 384 | 337 |
フィジックス | 2688 | 2274 | 1533 |
ベンチマークだけを見ればZenFone 4が明白にリードした。ZenFone 4が搭載しているSnapdragon 660は、クアルコム設計のコアを搭載し、クロックの数字以上に他の2機種と比べて、高い性能を持っていることがわかる。
一方、Moto Z2 PlayとHUAWEI P10 liteはオクタコアと言っても、ミドルクラスのCPU。確実にMoto Z2 Playが勝るものの、スコアの数字は近い。HUAWEI P10 liteが健闘しているという見方もできる。
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