ゲーミングPCというだけあって
十分なベンチマークスコア
ベンチマークを見ていこう。実施したベンチマークは「3DMark v2.4.3819」「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク」のふたつで、グラフィックドライバーはバージョン387.92を使用した。またCPUに100%の負荷をかけるツール「OCCT 4.5.1」で高負荷時の挙動もチェックしている。
システムSSDは、Intel SSD 600pシリーズの128GB(M.2 NVMe)、メモリーはHyperX「HX421S13IBK2/32」(DDR4-2133 CL13 SO-DIMM、16GB×2枚)を使用している。
全体的な傾向としては、「Core i7-7700HQ」+「GeForce GTX 1060」の構成であるゲーミングノートPCよりも3~5%低いスコアになっており、熱暴走しないようにある程度性能を抑えているようだ。
とはいえ、露骨に性能が抑えられているわけではなく、フルHD環境であれば多くのゲームは高い設定で遊べるようになっている。
また排熱は静かなわりにしっかりと行なわれており、天板部に手を置くと熱せられたエアーを体感できる。ベンチマークを連続して実行した場合にスコアが急激に落ち込むこともなかったため、熱処理についても問題ないといえる。
なお下記のべンチマークはWindows 10 Creators Update適用時のものだが、10月17日に配信が始まったWindows 10 Fall Creators Updateで同様のベンチマークを実行したところ、2.5~3%のスコアダウンが見られた。同アップデート配信直後に試してみたものなので、今後のWindowsアップデート次第ではベンチマークスコアが変化する可能性がある点をお断りしておく。
BRIX VRというだけあって
VR性能も申し分なし!
製品名にVRと付くくらいなので、VRに特化したマシンということは容易に理解できる。VRコンテンツは右目用と左目用の2画面を同時に描画しなければならないので、ただでさえ負荷が高い。この小さなマシンでどれくらいの性能を発揮できるのかが気になるところだ。そこでベンチマークソフト「VRMark v1.1.1272」で、VRの性能を計測してみた。
結果はご覧の通り、ハイエンドPCに匹敵する性能となった。さすがに製品名でVRとうたっておいてVRがマトモに動かないはずはないのだが、このベンチマークでその快適性がハッキリと証明されたわけだ。
アスキー動画班でもVRを題材とした動画を撮影することがあるのだが、重くて大きい撮影機材に加えてVR機材一式を撮影場所に移動させるのがわりと大変な作業となる。VRを動作させるPCが小型化できるのは、搬入や設置の面でも大変ありがたい。