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アスキー動画班が4K動画の編集マシンとして使ってみた

110mm角の小型ゲーミングPC「BIRX VR」はオフィスにも向く仕上がり

2017年10月28日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII編集部

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アスキーの生放送機材として
BRIX VRを使ってみた

 以上の検証から、限界をあぶり出すことができた。では、実用的なシーンはゲーミング以外であるのだろうか? デスクトップ向けGPUを搭載しているため、複数ディスプレーにも強いし、GPU支援を考えるとOfficeアプリケーション向けでもある。

 動画配信やフルHDベースでの動画編集であれば大丈夫ではないかということで、平素から動画をいじくり倒しているアスキー動画班の作業にBRIX VRを導入してみることにした。

「そんなNUCサイズのPC性能じゃ、仕事にならな……ん? う、ウソでしょ?」

 さっそく「Adobe Premiere Pro CC」での4K動画を編集してみたところ、複数トラックでの編集や動きなどのエフェクトを加えた編集を行なっても、プレビューがカクつくことなくスムーズに編集できた。

 さすがに4Kはキツいんじゃないか? と思っていたのだが、4K動画でも普段編集作業をしているデスクトップPCとなんら変わらない快適な挙動だった。

 これは、小型ながらもCore i7とGeFoece GTX 1060を搭載していることが快適さの理由だろう。気軽に持ち運べるサイズと重さなので、出張放送のときでも現地で編集作業が容易に行なえると、動画班の評判は上々だった。

アスキー動画班の編集作業では、カラーバランスと色合いの変更のほか、ブラー(ガウス)とホワイトアウトを多用する。これらのエフェクトはビデオカードによる高速処理(CUDA)に対応しているため、やはりビデオカードを搭載している恩恵は大きい

「Adobe Premiere Pro」には、GPU高速処理機能があり、CUDAに対応するビデオカード(つまりGeForceシリーズ)が搭載されていれば処理が速くなる。動画編集では必須といえる

机上に置いても場所を取らない高性能PC
会社のPCとして採用したい

 これまでBRIX VRの性能をチェックしてきたが、ゲーミングはもちろん、ビジネス用途での活用でも十分に性能を発揮することがわかった。ただ高性能なだけのPCなら市場にいくらでもあるが、VRコンテンツを快適にプレイできる性能を、この小さな筐体サイズで実現していることを高く評価したい。

 生放送などの動画配信の場合、机上に設置する機材が多く、作業スペースが非常に手狭になることが多い。また、出張放送などで機材を持ち運ぶことも多いため、小型軽量で見た目がいいPCがどうしても欲しくなる。BRIX VRであればこれらの欲求を一気に解消できることがわかった。アスキー動画班がBRIX VRの本格的な導入を検討しはじめたのは言うまでもない。

 デスクトップ級の性能が必要だがノートPCは使いたくない。BRIX VRは、そういうユーザーにぜひオススメしたい製品だ。

小型でありながら性能に妥協がないBRIX VRは、小型ベアボーン製品のベストバイであることは間違いない

(提供:GIGABYTE)

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