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アスキー動画班が4K動画の編集マシンとして使ってみた

110mm角の小型ゲーミングPC「BIRX VR」はオフィスにも向く仕上がり

2017年10月28日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII編集部

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内部にはぎっしりとパーツが詰まっているが
組み立ては意外に簡単

 内部へのアクセスはカンタンはカンタンなのだが、コネクターの破損やケーブルの断線をしないよう、慣れている人でもちゃんと説明書のインストール手順はよく見ておきたい。本機に限らず小型ベアボーンキットは特殊なケーブルを使っていることが多く、破損すると入手が困難だからだ。

 内部へのアクセスには、まず底部のネジ×4を外す。それからケースをスライドさせると、独自形状のマザーボードとビデオカードが姿を見せる。

底面のネジ×4を外すと吸気ファンが見える

 ヒートシンクも特注仕様で、よくこの小さなケースにこれだけのパーツを収めたと感心するほど。パーツの配置と構造に職人技を感じられるハズだ。

本体カバーをスライドさせて外したら、右側にあるネジ×2を外す。状態がわかりやすいように、吸気ファンを外しているが、実際に作業する場合に外す必要はない

 それから独自仕様のPCI Expressライザーケーブルを外して、マザーボードを動かし、メモリーとストレージを追加する。

手前のPCIeライザーケーブルを外してから、マザーボードを動かすとメモリースロットとM.2スロットを確認でき、極力分解しないで済む仕様になっている。ただし、うっかり勢いよく動かすと、ケーブルやコネクターを破損する可能性が高くなるので注意しよう

2.5インチシャドウベイはマウンターを取り出してストレージを接続する方式

 対応するメモリーは、SO-DIMM DDR 4 2133スロット×2(最大64GB)で、ストレージは意外にもスロット数が多く、M.2 2280×2、2.5インチシャドウベイ×1を備えている。システム、ゲームクライアント置き場、データ置き場など、小さいながらもインストール先を住み分けできる拡張性は、なかなか考えられている。

 さらにM.2 2280×2のうち1スロットは、インテルのHDD高速化ソリューション「Optane memory」に対応するのがポイントだ。

 具体的なスペックは下表の通りだ。CPUが「Core i7-7700HQ」、GPUが「GeForce GTX 1060(ビデオメモリー6GB)」であるため、ゲームタイトルによっては最高設定で遊べるほか、重量級のゲームでも設定を調整することで快適に遊べる構成だ。

 またUSB 3.1×2、USB 3.0×3、HDMI 2.0出力×2、mini DsiplayPort 1.3出力×2、有線LANとインターフェースも充実しており、ゲーム以外にもオフィスでの複数ディスプレー環境などでも有効活用できるPCとして着目してもいいだろう。

机上に置いても本体が邪魔にならない。USB端子も多いので、BRIX VRはゲーム用途だけでなくオフィスでの使用にも適する

スペック表
CPU Intel Core i7-7700HQ
チップセット Intel HM175
メモリースロット SO-DIMM×2(DDR4-2133MHz、最大64GB)
GPU GeForce GTX 1060
ビデオメモリー DDR5 6GB
拡張スロット M.2(2280)×1(PCIe/SATA)Optane memoryサポート
M.2(2280)×1(PCIe)
M.2(2230)×1(WiFi+Bluetoothカード装着済み)
ネットワーク ギガビットLAN(Intel i219LM)
無線LAN(Intel Dual Band Wireless-AC 8265)
オーディオ Realtek ALC255
ドライブベイ 2.5インチ×1
本体サイズ 110(W)×110(D)×220(H)mm

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