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さとうなおきの「週刊アジュール」 第4回

IoTデバイス間通信サービス「Azure IoT Hub」の監視・ロギング強化

深層学習のマネージドサービス「Azure Batch AI」が利用可能に

2017年10月17日 12時30分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Azure App Service/Azure Functions:MSI(管理対象サービスID)

 MSI(管理対象サービスID)は、アプリケーションに認証のための資格情報を含めることなく、Azure Key VaultなどのAzure Active Directory認証をサポートする任意のサービス認証を行うことができます。

 今回、Azure App Service、Azure Functionsで、MSIサポートのパブリックプレビューがリリースされました。Azure Key Vaultとの連携などの用途で役立ちますね。

 詳細は、ブログポスト「September 2017 App Service Update」MSIサポートのドキュメントをご覧ください。

Azure App ServiceでのMSIの設定

Azure Service Fabric:Visual Studio 2017 Service Fabric Tools 2.0

 Azure Service Fabricは、マイクロサービスプラットフォーム、コンテナーオーケストレーターを提供します。

 今回、Visual Studio 2017 Service Fabric Tools 2.0のプレビューがリリースされました。Visual Studio 2017バージョン15.4以降に対応しています。今回のリリースでは、.NET Core 2.0のプロジェクトテンプレート、.NET Frameworkプロジェクトのコンテナー化とAzure Service Fabric上での実行、デバッグがサポートされました。

 詳細は、ブログポスト「Visual Studio 2017 Service Fabric Tools 2.0 Preview」をご覧ください。

Visual Studio 2017 Service Fabric Tools 2.0での新規プロジェクト作成

Azure Batch AI:パブリックプレビュー

 Azure Batch AIは、CPU/GPUを備えたVMクラスター上で深層学習モデルのトレーニングを行うためのマネージドサービスです。Microsoft Cognitive Toolkit(CNTK)、TensorFlow、Chainerなどの深層学習フレームワークがサポートされています。

 Azure Batch AIは、5月のBuild 2017カンファレンスで「Azure Batch AI Training」として発表されプライベートプレビューが始まっていました。今回、Azure Batch AIがパブリックプレビューになりました。深層学習に取り組んでいる方は、是非お試しください。

 詳細は、更新情報「Public preview: Azure Batch AI」、ブログポスト「Scale up your deep learning with Batch AI preview」をご覧ください。

Azure Batch AI

Azure Batch:「Batchサービス」アカウントでのカスタムVMイメージと仮想ネットワークのサポート

 Azure Batchは、大規模な並列コンピューティングやHPCのアプリケーションを実行するためのサービスです。

 前回紹介した優先順位の低いVM、Azure Batch RenderingのGA(一般提供)も含め、最近のAzure Batchのアップデート情報が公開されました。既定の「Batchサービス」アカウントでのカスタムVMイメージや仮想ネットワークのサポートなどのアップデートがあります。

 詳細は、更新情報「Azure Batch updates」をご覧ください。

Azure Event Hubs:Dedicatedプラン、Client for Java 0.15.0

 Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。

 既存のBasic、Standardより上位のAzure Event Hubs料金プラン「Dedicated」は、今年1月にEA(Enterprise Agreement)契約のお客様向けにリリースされていました。Dedicatedプランは、月額固定料金で、大規模な利用に対しても安定したパフォーマンスを実現するシングルテナント環境を提供します。

 今回、11月3日から、Dedicatedプランに時間単位の固定料金が導入され、すべてのお客様がDedicatedプランを利用可能になることが発表されました。大規模なシステムでもAzure Event Hubsを使いやすくなりますね。詳細は、ブログポスト「New pricing tier for Azure Event Hubs Dedicated」をご覧ください。

 また、Azure Event HubsのJavaクライアントライブラリであるAzure Event Hubs Client for Java 0.15.0がリリースされました。ロギングがSLF4Jベースになるなどのアップデートがあります。詳細は、ブログポスト「Event Hubs Client for Java 0.15.0 is now live」リリースノートをご覧ください。

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