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オトクな店舗情報を発信

DyDo最新自販機がスゴイ! スマホ連携で「飲み会」も安くなる?

2017年08月18日 17時20分更新

文● ナベコ

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スマホ連携自販機が進化!

 ダイドードリンコは8月17日、自販機とスマホの連携サービス「Smile STAND」に、情報発信サービス「Smile Town Portal」を追加すると発表しました。第一弾はリクルートライフスタイルと提携。「ホットペッパーグルメ」「ホットペッパービューティー」に掲載されている飲食店や美容室などの情報を9月4日から発信します。

自販機がオトクな飲食店情報を発信

 Smile STANDの主な機能は、専用のスマホアプリを使用し自販機での飲料購入ポイントが貯められるというもの。貯まったポイントは「楽天スーパーポイント」、「LINE ギフトコード」など他社のサービスで使用できるポイントに交換できます。

 Smile Town Portalでは新たに、ポイントサービスに加えて、自販機から周辺の店舗情報を発信します。

飲料購入後、スマホを自販機にかざすと……。

 自販機で飲料を購入後、スマホを自販機にかざすと半径1km以内にある飲食店、美容院の情報を受信。対象を近くにあるお店に絞り、テーマによって発信する情報を変更することで、既存のホットペッパーのサービスとの差別化をはかります。

従来通り、購入ポイント付与。

その後、スロットがまわります。

スロットで決まったテーマに応じて、ホットペーパーの店舗情報を受信。ホットペッパーのクーポンが使用できます。

 表示された店舗情報はアプリ内に保存可能。ホットペッパーのクーポンも使用できるため、オトクな店舗情報を自販機を介して受信するイメージです。

飲みに行く店に迷ったら

テーマで店舗が変わるので“ワクワク”します。

 ポイントは自販機を利用して「ワクワクする情報」を得られるという点。

 ダイドードリンコ 経営戦略部事業開発グループ西佑介氏は「会社の同僚とつい、いつもの居酒屋に行ってしまう、といった経験をみなさまお持ちかなと思います。休憩時間に飲料を買ってゲットした情報で、同僚と新たなグルメスポットを楽しんでもらいたいです」と語りました。

 確かに、近くにあるのに知らなかった魅力的なお店の情報が入ってきたら、新鮮さから足を運ぶきっかけになるかもしれません。スロットでテーマが決まる、というのもエンターテイメント性がありますね。

ダイドードリンコ 経営戦略部事業開発グループ西佑介氏。

 ダイドードリンコでは自販機を情報発信地と考え、広告ビジネスとしての展開も見据えています。今後、時間帯指定のクーポンなども検討。また、他社と連携して別業態の情報発信や、市区町村向けといった地域密着の情報発信も検討するということ。

自販機はひとつひとつが「店舗」

 Smile STANDは2016年からスタートし、対応自販機は現在約2万5000台で、本年度中に5万台に拡大予定。発表会では、ダイドードリンコ取締役 執行役員 経営戦略部 笠井勝司部長が開発背景を語りました。

ダイドードリンコ取締役 執行役員 経営戦略部 笠井勝司部長。

 ダイドードリンコの自販機の保有台数は約28万台。販売チャネルごとの売上構成比において自販機が占める割合は、業界全体の約3割に対して、約8割と非常に高い数値です。自販機がいかに大きな存在であるかを示します。 

 「自販機は1台1台がお客様に飲料をお届けする“店舗”。ダイドードリンコでは、ルーレット付き自販機や、おしゃべり機能でお客様とコミュニケーションをとる自販機など、他にはないユニークなサービスを取り入れています」と笠井部長。

若年層の獲得に向けて

 現在、自販機のメインユーザーは40~50代。逆に、近年はコンビニやスーパーなど飲料の販売チャネルが拡大したため、20~30代の自販機の利用頻度が低くなっていると同社は考えています。課題は若年層の獲得。

 Smile STANDは自販機とスマホを結びつけるという新しい発想で、若いユーザー獲得を目的に企画。開発にあたって2014年12月からアクセラレータープログラムをスタートしスタートアップ企業とのとも連携しています。

2014年12月にアクセラレータープログラムをスタート。新しい自販機の価値を一緒に作るスタートアップを募集しました。

 現在、サービス開始1年でアプリ利用者の中心はまさにターゲットの30代という結果が出たため、笠井部長は「大きな可能性を感じている」と語りました。

飲料を買うだけの場所じゃない

 貯めたポイントが単に飲料の値引きではなく、「楽天スーパーポイント」「LINE ギフトコード」「バナコイン」「スクウェア・エニックス Crysta」などと交換できるのが特徴。

豪華景品を用意した自社コンテンツ「Smile SLOT」か、他社のサービスのポイントに交換。

 秋からは新たに、ポイントの活用の幅を広げようと、オリジナルアプリ「THE KING OF FIGHTERS D~DyDo Smile STAND~」をリリースします。SNK社の人気ゲーム「KING OF FIGHTERS」を基にした育成型格闘ゲームで、ゲーム内の“ガチャ”にSmile STANDのポイントで挑戦挑戦できるというもの。アイテムもダイドードリンコの飲料を模したものなど、ダイドードリンコ独自仕様です。

Smile STANDと連係する「KOF」のオリジナルアプリも開発。

 飲料メーカーであるダイドードリンコがゲーム開発を手掛けるのは、初の取り組み。

 「自販機は飲料を購入するだけの場所ではなく、自販機で飲料を買うとこんなにワクワクするのだと感じてもらいたい。スマートフォンを通して、お客さんと自販機の新しい関わり方を創出ができるものとしてチャレンジをしています」と笠井部長。

自販機を利用するなら知らないと損

 自販機とスマホの連携サービスはコカ・コーラの「Coke ON」もあります。こちらは飲料を15個買うと、1個ぶんの無料チケットがもらえるというもの。一方、ダイドードリンコのSmile STANDは購入特典が飲料の値引きではなく、他社と連係した多様なサービスが特徴。「生活に根ざす」というのがダイドードリンコの狙いです。

知っているとオトク!

 自販機の飲料は一般的にコンビニより高い。ですが、飲料を買ってポイントを貯められたり、面白い情報を得られたりする付加価値がつくならば、自販機がまた見直されるものと思います。

 Smile STANDにせよCoke ONせよ、認知の拡大がひとつの課題化と思いますが、利用者にとって「知らなきゃ損」というのはこのこと。日常生活にオトク感があるとうれしいという人は抑えておいたほうがよいでしょう。

■Smile STAND公式サイト
https://www.dydo.co.jp/smilestand/



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ナベコ

寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になったので写経を体験したい。Facebookやってます!

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