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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第77回

ダブルレンズと5000mAhバッテリーで使い勝手良しの「ZenFone Zoom S」

2017年08月20日 12時00分更新

文● 林 佑樹 編集●ASCII編集部

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25mmと59mmのレンズを使い分けるスタイル

 ZenFone Zoomが光学ズーム搭載であったのに対して、ZenFone Zoom Sは、「iPhone 7 Plus」や「ZTE BLADE V8」と同じく、広角レンズと望遠レンズを切り換えられる仕様だ。イメージセンサーはともに1200万画素となっている。センサー自体はソニー製IMX362で、画素ピッチ1.4μmであるため、暗所にも比較的強い。ただ特定のシーンにおいては、ソフトウェア側のチューニングが上手くいっておらず、状況によって妙に決まった絵が撮れるが、苦手なところではとことん苦手といったクセがあるため、充実したマニュアルモードを楽しむくらいがいいかもしれない。

カメラアプリのデフォルト

撮影機能はひととおり揃っている。GIFアニメーションを作成できるのは地味に便利

マニュアルモードの画面。部分的にオート設定にもできるため、こちらを重点的に使用してもいい。シャッターボタン横の○+AUTOボタンでレンズの切替が可能だ

※以下の写真は原寸大(3~5MB)で掲載しています。通信量にご注意ください。

左が広角、右が望遠。望遠側は常時ISO高めになるため、ディティールが崩れがち。晴天下であればあまりに気にならないが、室内ではマニュアルモードを選んだほうが無難

左が広角、右が望遠。スマホの画面で見るぶんには問題ナシ。青の出し方が独特なのもポイント

広角側のほうが描写がシャープで、夜間の撮影にも向いている

寄って望遠側を使用して背景をややぼかしてみたもの。ポートレートモードは後日配信とのことだ

ご飯写真については、RGBセンサーのおかげで、状況問わずフラットな感じの絵になる。満足いかない場合は、調整機能から彩度の値を上げてみよう

マニュアルでのシャッター速度を見たところ、32秒まで落とせたので、試してみた。光害の少ない場所であれば、ミニ三脚とセットで星空を狙ってみるのも面白いだろう

 インカメラについては、1300万画素となっており、ここ最近の自撮り需要対応である。またASUSのスマホではおなじみの美肌機能もちゃんと搭載されており、こちらはかなりこなれている感があった。

高木つばさ先生の自撮り風景。肌色の取得が上手く、適度に白くしてくれる

【まとめ】ミドルクラスとしては価格がやや高いが
スペックなどのバランスは良し

 低価格帯のスマホよりもSoCやバッテリーが優れつつ、有機EL、ふたつのレンズを搭載と、2016年末から目立っている需要に思いっきり応じた形の端末だといえる。際立って性能の高い部分はないが、普段使いの範囲であれば、もたつきと遭遇することもなく、快適に使えるだろう。カメラについては上記しているように、望遠側はややクセがあるため、要練習。広角側についてはオートで十分に遊べるため、1台でステップアップできると考えてもいいだろう。

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