米マカフィーは7月26日、独立系ポータルサイト「OpenDXL.com」を発表した。フォーラムや無償アプリなどを提供し、ユーザーがアプリケーションの連携のためのアイデアやリソースに簡単にアクセスできるという。
同社はサイバー犯罪の対策を、セキュリティー担当者個人や単一製品だけ、さらには一組織だけでは不可能だとしており、2016年11月に脅威インテリジェンスの共有テクノロジー「McAfee Data Exchange Layer(DXL)」をオープンソースとして業界向けに公開。業界のオープンな標準化に取り組んできたという。
今回のOpenDXL.comはその発展上にあるもの。ユーザーのコミュニケーションスペース「コミュニティ イノベーション フォーラム」、すぐに実装できる新しいOpenDXLユースケースが入手可能な「無償アプリのマーケットプレース」、短い手順でAPIサービスラッパーを作成できる自動実行ツールキット「自動実行機能(bootstrapper)で連携を簡素化」を提供する。
McAfee DXL向けのSDKなどを通じて、セキュリティ担当者はリアルタイムコミュニケーションで情報交換しながら、アクションを体系化できるとする同社。またcAfee DXLは、異なるセキュリティベンダーが提供するテクノロジーや、自社開発のアプリケーションを連携させるフレームワークを提供する。
同社はまた、セキュリティエコシステム「マカフィー セキュリティイノベーションアライアンス(McAfee Security Innovation Alliance、SIA)」に、Cisco Systemsをはじめとした12社の加盟を発表。同社は今後も、オープンソースへの貢献やコミュニティでのOpenDXLの普及を推進していくとしている。