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データセンター製品群は「ThinkSystem」、HCIなど次世代製品群は「ThinAgile」へ

レノボ、データセンター製品向けブランドの刷新を発表

2017年07月13日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは7月12日、同社のエンタープライズ製品群向け新ブランドである「ThinkSystem」および「ThinkAgile」を発表した。発表会には新社長のロバート・スチーブンソン氏も登壇し、急激な変化が予想されているこれからの市場における事業戦略を説明した。

レノボ・ジャパン/NECパーソナルコンピュータ 代表取締役社長の留目真伸氏(左)と、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 代表取締役社長のロバート・スチーブンソン氏

データセンター製品とSoftware-Defined製品にそれぞれ新ブランド名

 レノボのエンタープライズ向け製品には、IBMから継承したx86サーバーの「System X」をはじめ、レノボ独自開発のx86サーバー「ThinkServer」、ストレージ、ネットワークスイッチ、さらにHCI製品の「HXシリーズ」、SDS(Software-Defined Storage)製品の「DXシリーズ」などがあるが、これまで統一されたブランド名は存在しなかった。

 今後、サーバー/ストレージ/ネットワーク/スイッチなどのデータセンター製品群は「ThinkSystem」ブランドに、また、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)などのSoftware-Defined製品群は「ThinkAgile」ブランドに統合することとし、新製品から順次、新ブランド名に統一していく。なお、既存製品は従来のブランド名のまま併売される。

今後、データセンター製品群は「ThinkSystem」、Software-Defined製品群は「ThinkAgile」という統合ブランドを冠することになる

 さらに、これまでサーバー管理ソフトウェアとして提供してきた「XClarity」を刷新し、「ThinkSystem全体」を管理するシステム管理製品群となった。新しいシステム管理プロセッサに搭載される「XClarity Controller」管理エンジンは、業界標準のサーバー管理プロトコルRedfish API準拠となっており、オープンな管理環境に対応する。また、導入時の手順を簡単にする「XClarity Provisioning Manager」ツールも提供する。

ThinSystem、ThinkAgileの各ブランドで新製品も投入

 今回の発表に合わせ、ThinkSystemブランドのサーバー、ストレージ、スイッチ製品、およびThinkAgileブランドのコンバージドインフラ(CI)製品も発表されている。

 このうちThinkSystemサーバーでは、ラックマウント(SR)やタワー(ST)、ブレード(SN)、高密度(SD)、ミッションクリティカル(SR)など、幅広い用途に向けた新しいラインアップ(合計10モデル)を発表している。前述したXClarityの新管理エンジンを搭載するほか、旧System xと同じ設計チームによるデザインで、高い信頼性を確保しながら管理負担を軽減するとしている。

ThinkSystemでは合計で20もの新製品が発表された

 また、Software-Defined製品のThinkAgileでは、既存製品であるHCIのHXシリーズSDSのDXシリーズに加えて、ラックスケールのプライベートクラウド向けCI製品「SXシリーズ」も発表されている。SXシリーズには、マイクロソフト「Azure Stack」搭載モデル、ニュータニックス(Nutanix)搭載モデルが用意されている。

ThinkAgileにはラックスケールのCI製品「SXシリーズ」が追加された

急激に変化するIT市場に全方位的な事業戦略を示す

 同日の発表会では、6月28日付でレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ(以下、LES)の代表取締役社長に就任したロバート・スチーブンソン氏も登壇した。

新社長のロバート・スチーブンソン氏。30年以上にわたり日本のビジネスにかかわり、日本アバイア、Dell EMC、BEA Systems、VCEテクノロジー・ソリューションズなどのITベンダーでマネジメントを務めてきた

 会社組織としてのLESは2014年に設立されたが、これまでの国内発表は、データセンター製品群に関しても「レノボ・ジャパン」名義で行われることが多かった。今回、製品ブランド名の整理統合に合わせて、LESとしてのプレゼンス向上も図られると見られる。スチーブンソン氏は、LESという会社に「新しい魂を吹き込む」と意気込みを語った。

 LESの事業戦略について、スチーブンソン氏はまず、今後数年間に予測されるIT市場の急速な変化を指摘した。パブリッククラウドの浸透やCI/HCIの導入加速に伴い、2020年には、従来型の「レガシーIT」が市場全体の20%までシュリンクする一方で、仮想化やCI/HCIによる「New IT」が40%、そしてクラウド事業者を含む「ハイパースケール」が40%を占めるようになると予測されている。「現在とは市場構造が真逆になる」(スチーブンソン氏)。

 LESではこの3つの市場領域に対して、全方位的な対応を図る。レガシーIT領域では信頼性の高いx86サーバーと劇的な価格競争力を持つSDSを、New IT領域では多くの顧客が求めるハイブリッドクラウド環境を、そしてハイパースケール領域ではコスト競争力とグローバルサポートを武器としたハードウェア供給に特化するという。

 また、全方位的なソリューション提供を実現するために、多様なソフトウェアベンダーとのグローバルなパートナーシップを図っていることも紹介した。

スチーブンソン氏は、これから訪れる市場構成の急激な変化に対応する戦略を説明した

 また、レノボ・ジャパン 代表取締役社長の留目真伸氏は、レノボがグローバルで掲げる「3-Wave Strategy(3つの波の戦略)」を紹介。日本では今回、データセンター事業において「新しいリーダー、新しいブランド、新しい製品」という3つの取り組みを行うことで、新たな事業成長につなげたいと語った。

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