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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第179回

清算手続きに入るJawbone、ウェアラブル専業ベンダーに冬の時代

2017年07月12日 15時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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マスに訴求できないウェアラブルデバイス
トップのFitbitも必ずしも順調ではない

 Jawboneだけではない。クラウドファウンディングで注目を集めたPebbleは2016年末、Fitbitに買収された。そして、そのFitbitとて実は苦しい状況にある。2015年にIPOをしたものの、株価は現在70%程度に下がっており、潜在ユーザーにリーチしたあと、裾野拡大のための次の手が打てずにいる。Fitbitは収集したヘルスケアデータをビジネスにするなど、端末だけではないビジネスモデルの構築を図っているはずだが、まだ見えてこない。

Fitbitは新製品を次々リリースしているが、大きくブレイクしているとは言いがたい

 これらスタートアップだけではない。Samsung、LG、Huaweiもスマートウォッチやアクティビティートラッカーを出しているが、ヒットらしいヒットとは言えない。何と言ってもあのAppleですら「Apple Watch」をそれほど訴求できないのだ。

 おそらく、このままではリストバンド型のデバイス(スマートウォッチであれ、アクティビティートラッカーであれ)は、スマートフォンのようにマスに普及することはなさそうだ。バッテリー、フォームファクタ、インターフェースとさまざまな問題はあるだろうが、やはり購入したくなるような用途を提案できない点は大きいように見える。

 さてJawboneだが、これで終わりということではなさそうだ。共同創業者兼CEOのHosain Rahman氏は、Jawbone Health Hubという新しいビジネスの立ち上げを試みているとか。名称から、医療やヘルスケア関係と示唆できるが、詳細はまだわかっていない。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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