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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第516回

多いと思ったら実は希少!? サビネコの写真を集めてみる

2017年07月07日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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見る角度で全然顔が違う! 見事なツートンサビネコ

 サビネコというと印象的なのが鼻筋に縦のラインが入ること。

 長毛サビネコもそうだし、歩き姿の猫もそう。鼻筋に黒いラインが入ってたり、鼻筋を境に黒と茶のツートーンになってたりする。そうじゃないサビネコもいるのだけど、このツートーンのイメージが強いのだ。

 ツートーンサビネコというと忘れられないのが前ページ冒頭写真の猫。めちゃ見事なツートーンではないか。顔の半分が黒くて半分が茶色い(ちょっとシマが混じってるけど)。

こちら側から撮ると黒成分多め。黒に茶がまじってる感じ。反対側から見るとチャトラ成分多めと、印象が変わるのが面白いのだ(2013年8月 オリンパス OM-D E-M5)

こちら側から撮ると黒成分多め。黒に茶がまじってる感じ。反対側から見るとチャトラ成分多めと、印象が変わるのが面白いのだ(2013年8月 オリンパス OM-D E-M5)

 真ん中できれいに分かれてるのでどっち側から見るかで顔が全然違っちゃう。70年代的にいうと「あしゅら男爵」的なアレだ。

日差しがまぶしいのか目をつぶると、いい感じに目元が弧になって笑顔にみえるのである(2014年12月 オリンパス OM-D E-M1)

日差しがまぶしいのか目をつぶると、いい感じに目元が弧になって笑顔にみえるのである(2014年12月 オリンパス OM-D E-M1)

 でもこの猫、笑うとかわいいのである。いや笑ってるわけじゃない(と思う)んだが、目をつぶると、笑ってるような顔になるのである。

 しかも人なつこいのである。

とことこと歩いてくる姿を連写してみた。ちなみに右後ろに見えているオレンジ色のが私のカメラバッグで、白黒の猫が気にして匂いを嗅ぎにいってるのがなんとなくわかる。でもサビネコは私へ一直線に向かってきたのである(2015年5月 ニコン Nikon1 J5)

とことこと歩いてくる姿を連写してみた。ちなみに右後ろに見えているオレンジ色のが私のカメラバッグで、白黒の猫が気にして匂いを嗅ぎにいってるのがなんとなくわかる。でもサビネコは私へ一直線に向かってきたのである(2015年5月 ニコン Nikon1 J5)

 よっこらしょと腰を下ろすとどこからともなくすたすたとやってくるのである。

 そして、時にはしれっとした顔で膝にのってくるのだ。

座ってたら膝の上にのってきたので、その姿を撮ろうとがんばって身体を倒して頑張ってシャッターを切ったという図(2014年12月 オリンパス OM-D E-M1)

座ってたら膝の上にのってきたので、その姿を撮ろうとがんばって身体を倒して頑張ってシャッターを切ったという図(2014年12月 オリンパス OM-D E-M1)

 すぐ膝の上に乗りたがる、と近所の人にも言われてたこのサビネコ。先日、久しぶりに訪ねてみたら姿を現わさない。

 この場所で猫の世話をしてる人がいたので「そういえば、人なつこい膝によく乗ってきたサビネコが見当たらないのだけど、元気にしてますかね」と話を振ったら、もう年だったから亡くなったみたいよ、と言われた。

 ちょっと残念だったので、今回、そのツートーンサビネコの写真を多めに入れた次第である。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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