パワーセーブ作動時でフル充電後、約4年間動き続ける
人気完売モデルの新作「光発電エコ・ドライブ Bluetooth」開発デザイナーインタビュー
2017年07月08日 20時00分更新
ケーブルによる充電も電池の交換も不要なスマートウオッチとして注目を集めているのが、シチズンの「エコ・ドライブ Bluetooth」。その最新モデル「エコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L/22E」が登場した。
エコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L/22Eは、アナログ時計とスマートフォンとの連携機能が合わさったハイブリッドタイプのスマートウオッチ。Androidスマートフォン、iPhoneともに対応し、電力供給として光発電のエコ・ドライブを搭載しているのがポイント。
エコ・ドライブで電力を給電するシチズンのスマートウオッチは、まず2012年に北米で発売し大人気を博し、一躍、北米市場でのシチズンの稼ぎ頭となる。その後、2016年12月に「エコ・ドライブ Bluetooth BZ1025-02E」が待望の日本発売開始。このときは世界3000本の限定だったが、日本でも話題が先行し予約で完売となるほどの人気であった。
その後、ケースにスーパーチタニウムを採用したモデルも2017年3月に登場しているが、こちらのモデルはターゲットをビジネスマンに向けてデザインが変更されており、「購入できなかった完売モデルのデザインが欲しい」という市場の声も大きかった。その声を受けて登場したのが今回のエコ・ドライブ Bluetooth BZ1020-22L/22Eだ。カラーリングこそ限定モデルのグリーンからブルーとブラックへと変わっているが、基本デザインや機能は限定モデルとほぼ同じものに仕上がっている。
光で発電するエコ・ドライブの仕組みを紹介する動画
スマートウオッチなのに毎日のケーブル充電や電池交換が不要なエコ・ドライブ
エコ・ドライブ Bluetoothシリーズの最大のポイントは、ケーブル充電や電池交換不要で使用できること。文字板の下にソーラーセルが配置されており、光を集めてそのエネルギーで発電。発電した電池はケース内の二次電池へと、蓄電されるシステムになっている。光発電は、快晴の直射日光下でないと充電できないというイメージがあるかもしれないが、エコ・ドライブは室内灯でもエネルギーが得られる。つまり、まったく光の当たらない場所にでもしまい込んで置かない限り、腕にはめたり机の上に置いておけばそれだけで十分、使用できる電力が作れるわけだ。
ちなみに屋外の晴天時なら約12分、曇天時でも約30分で、1日分のエネルギーが蓄えられる。屋内照明でも約8時間受光できれば、1日分の蓄電が可能だ。また電力消費も極力無駄に使用しない工夫が成されており、スマートフォンとは2秒ごとに通信して連携するが、初期設定では接続から6時間で自動切断される。もちろん時計側からボタンを操作すれば再接続できるようになっている。
なお、発電量が十分であれば、接続時間を12時間まで延長させることが可能だ。さらに暗所で発電ができない状態が続くと、パワーセーブ機能が動作。秒針をストップさせて、消費電力を抑えてくれる。
スマートウオッチというと、毎日のケーブル充電が面倒というのがユーザーの一番の悩みだが、エコ・ドライブ Bluetoothはその悩みから解放されているわけだ。
エコ・ドライブ Bluetoothは、ソーラセルに当たっている光の強さを独自アプリのライトレベル インディケーターでチェックできる。エコ・ドライブ Bluetoothは、Androidスマホ、iPhoneともに対応