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“ドン勝”こと「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」が快適にプレイできる

こだわりコンパクトゲームPC「G-Master Arcus H270-ITX」の実力に迫る

2017年06月27日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ジサトラカクッチ

提供: サイコム

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各種ベンチマークで実性能をもう少しチェックしてみよう

 PUBGを高画質設定にしても十分にプレイできることからもわかる通り、「G-Master Arcus H270-ITX」のゲーミング性能は結構高めだ。どのくらいの性能があるのか、定番ベンチでもう少し見てみよう。

 まずはゲーミングPCということで、グラフィック性能から。定番の「3DMark」でチェックしてみると、「Fire Strike」で15590、「Fire Strike Extreme」で8104、「Fire Strike Ultra」で4301、「Time Spy」で5821と、なかなかのスコアーを叩き出している。GeForce GTX 1080 Tiを搭載したPCでは「Fire Strike」で21000程度のスコアーとなるためこれと比べてしまうと見劣りするが、それでもスコアー比で7割以上の性能と考えれば、なかなかの実力だ。

「3DMark」でのベンチ結果。GeForce GTX 1070を搭載しているだけあって、期待通りのアッパーミドル~ハイクラスの性能とえるだろう

 続いてゲームベンチの定番となるファイナルファンタジーベンチマークの最新版、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」でチェックしてみよう。いきなり結果を書いてしまうが、最高品質、フルHD、フルスクリーンでのスコアーは15904となった。GeForce GTX 1080 Tiを搭載したPCでは18000台となるため、3DMark以上にスコアーが肉薄している。

「紅蓮のリベレーター」のスコアーは、最高画質にも関わらず15904の「非常に快適」。GeForce GTX 1070の性能の高さがよくわかる。

 ちなみにサイコムのBTOでのGeForce GTX 1070とGeForce GTX 1080Tiの価格差は約4万円。この差を考えれば、GeForce GTX 1070を搭載した「G-Master Arcus H270-ITX」のコスパはかなり高いといえそうだ。

 もうひとつ、基本性能のベンチマークとして「CINEBENCH R15」でもチェックしてみよう。このテストはCGレンダリングの性能を見るもので、CPU性能、とくにマルチスレッド性能がよくわかるテストだ。結果は、マルチスレッド性能となる「CPU」で960cb、シングルスレッド性能となる「CPU(Single Core)」で190cbというものになった。

CPU性能のチェックによく使われる「CINEBENCH R15」。CGレンダリング速度から独自の“cb”というスコアーを算出している。スコアーが高いほど性能が高い。

 このベンチ結果は、一般的なCore i7-7700K搭載機と同じ。水冷クーラーでしっかりと冷却され、熱ダレなどを起こすことなくフルに性能が発揮されているのがわかる。

簡易水冷クーラーで気になるCPU温度
FFベンチ中にどこまで上がる?

 小さなケースだとケース内温度が上がりやすく、クーラーの冷却性能が低くなりがちになる傾向がある。とくに「G-Master Arcus H270-ITX」はCPUの冷却に低騒音の水冷クーラーを搭載しているだけに、少々心配だ。ベンチの結果を見る限りはとくに問題ないのだが、実際CPUは何度まで上昇しているのだろうか。

 そこで「HWiNFO」を使い、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」実行中のCPU温度と動作クロックを計測。グラフにしてみた結果が次のとおりだ。

CPUの温度は右肩上がりとはいえ、最高でも60℃前後。終了後には45℃あたりまで急激に冷えていることからもわかる通り、冷却能力は高い。

CPUの動作クロックは、4.4GHz前後でほぼ一定のまま。一度も動作クロックが大きく下がることもなく、安定して動作していた。

 CPUの温度、動作クロックとも異常な温度変化はなく、安定しているのがよく分かる結果だ。温度が右肩上がりでどこまで高くなるのかが分からないのは少々気になるが、FFベンチは最後のシーンで非常に負荷が高くなり、一般的なクーラーではそこだけ温度が上昇する傾向がある。しかし、グラフを見る限り「G-Master Arcus H270-ITX」で採用している水冷クーラーで上昇している温度はほんのわずか。これを見る限り、かなり優秀な冷却性能を持っていると考えられるだろう。なお、CPUクーラーのファン回転数は毎分1000~1200回転の間で、こちらの変動も緩やかだった。

高い冷却性能と静音性を備えた水冷クーラー。直接CPUに装着しないことでグラボから距離がとれ、熱の影響を受けづらいのも冷却性能を助けているようだ。

 CPUがしっかりと冷やされているため、CPUの動作クロックは最大となる4.4GHz前後で張り付いたまま最後まで完走している。熱ダレが一切ないため、CPU本来の性能をしっかりと発揮できているのは間違いない。

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