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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第78回

LTEケータイ「P-01J」と格安SIMで通話&テザリングを便利に使う!

2017年06月08日 12時00分更新

文● 正田拓也

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デザリングの実力を試す! 最大速度はちょっと物足りない!?

テザリングのオン/オフの切り替え

テザリングのオン/オフの切り替え

 さて、注目のテザリングの実力を試してみたい。実力といっても要は速度で、データ通信に特化した単体のモバイルルーターと比べてどうなのかが問題。「P-smart ケータイ P-01J」に格安SIMを複数使って動作と速度を確認した。

 測定は、Wi-Fiで接続した「Xperia XZ SO-01J」を使い、Xperia上の速度測定アプリで計測した。

平日午後に測定したところ

平日午後に測定したところ

 実際にはそれぞれの格安SIMのパフォーマンス次第となるが、「OCN モバイル ONE」と「mineo」(ドコモ)、「IIJmio」の測定結果のなかでは30Mbpsを記録したものもある。

 P-01Jの無線LANはIEEE 801.11b/g/n対応でMIMO非対応という仕様なので、快適に利用できる速度は出ていると言えるが、もう少し最大速度が出てもいいような気もする。

 速度を計測したのは3つのSIMのみだが、LINEモバイル、楽天モバイル、イオンモバイルなども試している。音声通話対応のSIMもデータのみ、SMSなしのSIMでも特に問題なく利用できた。

バッテリーの容量は1800mAh

バッテリーの容量は1800mAh

充電は汎用的なmicroUSBでできるほか、付属のクレイドルからも可能

充電は汎用的なmicroUSBでできるほか、付属のクレイドルからも可能

 また、テザリングによるバッテリー消費は、動画配信サービスを見てヘビーに使えば連続3~4時間といったところ。

 テザリングで接続しておいて、資料作りでネットからたまにデータを取得する程度なら5時間近く経過したところで電池残量は目盛り5つのうちの1つになった。連続して使わなければ、なんとか1日データ通信ができて、通話待受もできそうだ。

 速度も電池の持ちもほぼ問題ないことが確認できたが、気になったのは、テザリングをオンする方法。

 メニューから[設定]→[外部接続]→[テザリング]という手順で項目を選ぶことになるが、それぞれの項目のなかでもデザリングまでは下矢印キーを連打しないとたどりつけないため、さっとテザリングをオンすることはできない。

I~IIIまでの「マルチワンタッチボタン」はよくかける電話番号のほか、機能も割当可能。しかし、直接テザリングは指定できない

I~IIIまでの「マルチワンタッチボタン」はよくかける電話番号のほか、機能も割当可能。しかし、直接テザリングは指定できない

 P-01JにはI~IIIまでの「マルチワンタッチボタン」(ショートカットキー)があるが、これの登録は[設定]までなので、あまり手順のショートカットになっていない。

アプリはないが、使い方次第で便利なケータイ

 P-01Jは安定した通話性能、コンパクトさ、比較的低価格の入手など、便利な点は結構ある。筆者が考える問題点といえば、GmailなどGoogleのサービスが簡単に利用できないことと、テザリングをオンにするときの面倒さだ。

 テザリングオンの手間はともかく、コミュニケーションはLINEが主で、ほかはタブレットやPCを使い、音声通話端末とモバイルルーターだけあればいいというのであれば、P-01Jを使う価値は十分。Gmailはウェブブラウザーからなんとか利用できる。

 格安SIMでフィーチャーフォンを使いまくりたいなら、最新のドコモのLTEフィーチャーフォンは検討すべきだろう。

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