2017年5月23日、ソニー「α9」の発売(5月26日)に先駆けてプレス向けに実際のスポーツシーンで性能を体験するイベントが開催された。
また5月24日には、ソニープロイメージングサポート会員向けに同様のイベントが開催されており、ソニーのカメラ部門としては珍しいアピールである。
そんなわけで、短時間ながら追従性能回りを中心にチェックしてきたので、そのインプレッションをお届けしよう。
20コマ/secの連写と693点の像面位相差検出ポイント
電子シャッターを使用し、シャッター速度1/125以上であり、かつG Masterレンズを使用している場合、秒間20コマの連写が可能になる。α9のウリのひとつだ。
GレンズやZeissレンズの場合は秒間15コマに落ち、AF-Cモード時は撮影モードなどによっても変化するとの説明を受けているが、具体的にどういった場合でといった資料が発見できていない。なお、5月25日にレンズの最新ファームウェアが複数公開され、「SEL85F14GM」や「SEL70200GM」といった製品で秒間20コマのブラックアウトフリー撮影に対応した。
また使用した限りだと、20コマ連写よりも画面の約93%をカバーする693点の像面位相差検出ポイントのほうが、いい意味でキモかった。
画面のほぼ端まで追従していくのは、同社の「α6500」(APS-C機)にあまり触れていないのであれば、しばらく不思議な感覚になる人がいそうだが、画面端でもフォーカスがしやすいため、構図作りの幅が広がる。
というわけで、会場ではバスケットの練習風景を撮影する形でテストができ、レンズは「SEL2470GM」「SEL70200GM」「SEL100400GM」で、それぞれ異なるシーンで使用感を試す流れだった。
SEL100400GMについては、ほぼ仕上がっている状態のようだったが、最終調整前のような説明を受けている。その状態でも、フォーカス速度は良好で、描写についてもGMレンズらしいもので、発売は少し先となる。期待して待っていていいだろう。