パナソニックは以前から「4Kフォト」という機能をアピールしてきた。4K動画撮影機能を静止画撮影に応用したもの。
4K動画から1枚の画像を切り出すと、800万画素相当の写真を得られる。800万画素というと静止画としてなんとか使えるクオリティーだ。
それを利用して、4K動画で撮影してあとから気に入った瞬間だけを写真として取り出して使おうというもの。1秒の4K動画には「30枚の800万画素の超高速連写写真」が詰まってると考えるといい。
いや、4Kフォト自体が「800万画素の高速連写した写真」を動画の体裁でまとめたもの、と考えた方がいい。連写だと大量の画像ファイルができあがるが、4Kフォトだと(内部データ的には)動画ファイル1つなので、そこから一番いい瞬間だけ取り出せばいい。
でも、1600万画素や2000万画素というセンサーを持ちながら最終的に得られるのは800万画素というのはちょっともったいなく、画質的にも最初から静止画として撮った方がいい。
そこに現われたのがハイエンド機の「LUMIX GH5」。これ、4Kフォトが進化して「6Kフォト」になったのだ。4Kフォトは約800万画素だったが、6Kフォトなら1枚当たり約1800万画素。画素数的には十分すぎる。
しかも、動画ファイルから静止画ファイルを生成するとき、前後の画像も参考にして画質を上げるなどけっこう高度な処理もしてるので、画質自体すごく上がってる。
で、ですな、こんなすごい機能があると知ったら、撮りたくなるではないか、猫を。
そこで私は、猫がダイナミックに動き回っているシーンを撮るべく、猫オモチャを左手に持って猫に会いに行ったのである。
最初に出会った目元が愛らしい猫はじーっとオモチャを見てくれているのだが、今ひとつ反応が鈍い。
そしたら、遠くからとことこと歩いてくるキジトラを発見。
6Kフォトで撮影し、そこから1枚切り出し。
6Kフォトには撮影方法がいくつかあるが、「プリ連写」機能を使うとシャッターを押した瞬間の前後1秒間、計2秒間を記録してくれる。秒30枚なので、合計で60枚分のデータが作れるのだ。
さてこのキジトラ、人を見てとことこと歩いてきたところを見ると大変人なつこく、しかも見たところけっこう若い。
オモチャで遊んでくれそうだ。
さてどうかなと目の前でひらひらさせると、一瞬で飛びついてきた。素晴らしい動き。
わかりやすいよう、60枚を「一括保存」して並べてみた。
60枚の6Kフォト写真をバラすとこんな感じ。
猫が飛びついた瞬間にシャッターを押して一連の動きをこうして記録できるのである。実際には一括保存かけると時間がかかって大変なので、カメラ上でパラパラと見ながら「ここだ」という瞬間を選んで保存する。
私が選んだのがこれいい感じでくいついてくれた瞬間である。
でもって、こんな感じで遊んでいたのであるが……事件はほんの一瞬で起きた。

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